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またリチウムバッテリーから火災…地下鉄3号線の特殊車両、発火5時間で鎮火

またリチウムバッテリーから火災…地下鉄3号線の特殊車両、発火5時間で鎮火

Posted July. 02, 2024 09:03,   

Updated July. 02, 2024 09:03

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ソウル地下鉄3号線の線路を点検していた特殊車両に搭載されていたリチウムバッテリーから火災が起きて、5時間後に消し止められた。ソウルだけで、このような特殊車両が計33台あることが分かっている。華城(ファソン)リチウムバッテリー工場の火災を機に、消防庁は新しいタイプの火災に対応するために、「消火器などの認証基準の改善実務タスクフォース(TF)」を立ち上げた。

1日、ソウル交通公社と消防当局によると、同日午前3時42分頃、道谷(トゴク)駅~大峙(テチ)駅区間の下り線の線路にあった特殊車両から火災が起きた。公社は、特殊車両が移動中にエンジンルームにあるリチウムバッテリーから火災が始まったと把握している。駅員は直ちに通報し、消防当局は人員140人と装置37台を動員して、午前5時48分頃、特殊車両を水西(スソ)車両基地に牽引した。線路で鎮火作業を行うと、ややもすれば炎が地下空間にさらに燃え広がったり、爆発につながりかねないからだ。

消防当局は、特殊車両からリチウムバッテリーを取り外した後、水を満たした水槽に丸ごと浸して火を消した。ホースで水を撒いては、リチウムバッテリーについた火を消すことが難しいからだ。火災の発生から約5時間後の午前8時42分頃、火は完全に消し止められた。

消防の関係者は、「リチウムバッテリーの火災は、熱暴走現象を起こすこともあり、さらに注意が必要で時間が長くかかった」と説明した。これに先立って、23人が死亡した華城工場の火災も、やはりその原因はリチウムバッテリーだった。リチウムバッテリーは、水に触れると爆発する性質があるため、一般的な鎮火方法では対応しにくい。ソウル交通公社によると、リチウムバッテリーを搭載した特殊車両はソウルに計33台がある。このうち17台は、地下鉄の軌道点検に、残りの16台は地下鉄の電気作業に使われる。公社は、リチウムバッテリーの火災に対する市民の懸念が高まっているだけに、事故が繰り返されないように事前点検を強化する計画だ。

消防庁はTFを作って、消火器認証基準の改善に着手した。消防庁によると、現在、国際的にリチウムバッテリーの火災に対する別途の消火器認証基準はない。米国と一部の国だけが、金属火災の消火器(D級)の基準を導入している。消防庁は、「最近バッテリー産業の発展などで、金属火災用消火器基準の準備要求も多くなっているだけに、専門家の諮問団を立ち上げて、認証基準を用意することにした」と説明した。現在、金属火災の鎮火には、乾いた砂や膨張質石などを使っている。TFは、リチウムバッテリー火災鎮圧用消火器の性能や試験方法などを含めたKFI認証基準を作る方針だ。早ければ今月中に、マグネシウム消火器の認証基準を改善し、金属火災消火器(D級)の形式承認の基準も設ける計画だ。


イ・チェワン記者 イ・ソジョン記者 chaewani@donga.com