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バイデン一家「戦い続けよう」キャンプデービッド集会で選挙辞退に反対

バイデン一家「戦い続けよう」キャンプデービッド集会で選挙辞退に反対

Posted July. 02, 2024 09:04,   

Updated July. 02, 2024 09:04

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バイデン米大統領一家が家族会議を開き、大統領選への挑戦を続けることで意見をまとめたと、米紙ニューヨーク・タイムズが先月30日(現地時間)、報じた。同月27日の大統領選の第1回テレビ討論会で、トランプ前大統領に圧倒されたバイデン氏が、選挙を辞退すべきだという要求を拒否したのだ。民主党指導部も一斉に「候補差し替え論」を展開した。

しかし、テレビ討論会の敗北の責任をめぐってバイデン氏の家族と参謀陣、上下院選挙を控えた民主党関係者の分裂の兆候も感知され、候補差し替え論が再燃する可能性があるという観測が流れている。

● 候補差し替え論の火消しに乗り出したバイデン氏

同紙は同日、情報筋を引用して、バイデン氏の家族が大統領山荘のキャンプデービッドに集まり、劣悪な評価を受けたテレビ討論会にもかかわらず、「バイデン氏に大統領選レースに残り、戦い続けなければならないと促した」と伝えた。バイデン氏とジル夫人は、テレビ討論会の後、ノースカロライナ州での遊説とニューヨークとニュージャージー州での資金調達イベントに参加した後、29日から家族と共にキャンプデービッドに滞在している。

バイデン氏が大統領選出馬と再選挑戦など重要な政治的決定をするたびに家族会議をしたため、一部では大統領候補の辞退要求と関連した重大な決定が出る可能性があるとの見方も出ている。しかし、家族会議で麻薬と賄賂スキャンダルで物議を醸した次男のハンター・バイデン氏が、バイデン氏の辞退を強く反対したと、消息筋は伝えた。また、バイデン氏の孫たちもソーシャルメディアでインフルエンサーとインタビューを行うなど、選挙戦の前面に出ることも話し合ったという。

バイデン氏は家族会議の後、自身と共にデラウェア州上院議員を務めたテッド・コフマン元議員、ロン・クレイン元大統領首席補佐官など主要側近に電話をかけ、出馬辞退の拒否に対する支持を確認した。情報筋は同紙に、「バイデン氏が最後まで持ちこたえる可能性は80~90%」と伝えた。

民主党のリーダーグループも一斉にバイデン氏を援護している。ペロシ元下院議長は、バイデン氏がテレビ討論会で精彩を欠いたにもかかわらず、「何の問題もない」と述べた。下院民主党トップのハキーム・ジェフリーズ院内総務は、「挫折はバイデン氏のカムバックのための準備にすぎない」と述べた。民主党内の下院黒人議員のリーダー格であるジム・クライバーン議員も、「バイデン氏は大統領選への挑戦を続けなければならない」と強調した。民主党指導部がバイデン氏に辞退を直言すべきだという党内の一部の要求を退けたのだ。

● 討論惨敗の波紋、分裂が感知される「バイデン号」

バイデン氏は辞退拒否の意志を明らかにしているが、米CBSが同月30日に発表した世論調査によると、米国人の72%はバイデン氏が大統領選への挑戦を放棄すべきだと回答した。

政治専門メディア「ポリティコ」は、バイデン氏の支持率が急落し、大統領選挙と共に行われる上・下院選挙の情勢が揺らぎ、共和党が圧勝するいわゆる「レッドウェーブ(Red Wave)」の懸念が大きくなると予想した。また、支援者離れが加速すれば、候補差し替え論が再び浮上すると予想した。

バイデン氏の大統領選陣営と民主党内の分裂の兆候も感知される。同紙は、バイデン氏の家族がテレビ討論を準備してきたクレイン氏、ロバート・バウアー弁護士、アニタ・ダン大統領上級顧問らに参謀陣に対する不満を吐露したと伝えた。民主党全国委員会(DNC)が党内の懸念を解消する目的で行ったカンファレンスコールに参加したジョー・サラサル・コロラド州委員はAP通信に、「バラ色の評価だけを一方的に提示し、ガスライティングしている」と批判した。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com