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韓国軍のK9と装輪式自走砲、「休戦線5キロ以内」前方で砲射撃

韓国軍のK9と装輪式自走砲、「休戦線5キロ以内」前方で砲射撃

Posted July. 03, 2024 09:08,   

Updated July. 03, 2024 09:08

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韓国軍が休戦線(軍事境界線・MDL)以南5キロ以内の地域での砲射撃を2日、再開した。2018年の南北軍事合意の締結により、当該地域が陸上の敵対行為禁止区域に指定され、訓練が中止されて以来6年ぶりだ。これまで、北朝鮮との局地戦や全面戦が勃発した場合に実際の砲射撃が行われる地域で訓練ができず、実戦任務遂行能力が弱まったと懸念されていた。そのため、今回の砲射撃再開により、北朝鮮への軍事的対応能力が強化されると、韓国軍は期待している。

陸軍は同日、「軍事境界線5キロ以内の射撃場でK9と装輪式自走砲(K105A1)で砲射撃を再開した」と明らかにした。また、「南北軍事合意が全面効力停止されたことで、すべての訓練場で訓練が正常に行われ、韓国軍がより実践的な訓練を行うことができるようになった」と述べた。

同日の砲射撃は、MDL5キロ以内の射撃場3ヵ所のうち、在韓米軍が使用する京畿道坡州(キョンギド・パジュ)のストリ射撃場を除く、京畿道漣川(ヨンチョン)チョクコリ射撃場と江原道華川(カンウォンド・ファチョン)の七星(チルソン)射撃場でほぼ同時に始まった。チョクコリ射撃場では午前8時から約1時間20分にわたり、韓国軍の代表的な砲兵戦力であるK9自走砲から90発余りが発射された。射撃の最後の頃に雨が降ったが、K9は引き続き火を噴いた。韓国軍は、北朝鮮が挑発すれば原点を壊滅させるという報復の意志を示したと評価した。七星射撃場では、同日午前8時から約45分間にわたり、装輪式自走砲40数発が発射された。

訓練は後方に設置された仮想標的に向かって射撃する方式で行われた。仮想標的の周辺では無人機が飛行して標的の命中を確認し、原点が破壊されなかった場合、再射撃して壊滅させる方式で行われた。

軍当局は、休戦線付近の射撃場で定期的に砲射撃訓練を行う方針だ。弾道ミサイルの試験発射、汚物風船、休戦線侵犯など複合的な挑発を続ける北朝鮮に警告を発するということだ。韓国陸軍は、「今回の訓練は、敵(北朝鮮)の挑発時の対応能力と火力に備えた態勢の強化に重点を置いて実施された」とし、「今後、接境地域で砲射撃はもとより機動部隊の訓練も定例的に実施し、より完璧な軍事態勢を整える」と強調した。


孫孝珠 hjson@donga.com