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国内の外国人の科学人材、韓国離れした人材の競争力に及ばぬ「人材赤字」顕著

国内の外国人の科学人材、韓国離れした人材の競争力に及ばぬ「人材赤字」顕著

Posted July. 03, 2024 09:05,   

Updated July. 03, 2024 09:05

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2010年代半ば以降、毎年韓国の理工系学生や大学院生約3万人が海外に出ている。問題は、その空席を埋める科学分野の外国人材の競争力が、海外に出た韓国人の科学人材に及ばないということだ。こうした「人材赤字」が続けば、韓国の科学競争力の下落は避けられないと懸念する声があがっている。

2日、経済協力開発機構(0ECD)によると、韓国を離れた科学人材の科学ジャーナルへの貢献度は、2022年基準で1.69だった。しかし、韓国に流入した科学人材の貢献度は1.41に止まっている。0ECDが61ヵ国を対象に、流出人材と流入人材のグローバル科学ジャーナルへの貢献度を数値化して発表した。貢献度は、主要ジャーナルの影響力が分かる「スキマーゴジャーナルランク(SJR=SCImago Journal Rank)」の点数を活用して、どれほど良いジャーナルに論文を掲載したかを評価した。

韓国を出た人材の点数(1.69)は米国と同じで、フランス(1.66)やカナダ(1.65)、豪州(1.67)、日本(1.55)より高かった。相対的に優秀な人材が流出しているという意味だ。一方、韓国に流入した外国人材の点数(1.41)は米国(2.16)より大きく低く、中国(1.52)やフランス(1.66)、オーストリア(1.74)よりも低かった。ソウル所在の主要大学の理工系教授は、「国内の理工系博士たちが選べる働き口が毎年減っており、待遇も米国などの先進国より劣る」とし、「このような人材流出の状況が続けば、韓国の科学競争力は落ちるほかはない」と話した。


チェ・ジウォン記者 jwchoi@donga.com