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大伽倻王城があった高霊郡が5番目の「古都」に

大伽倻王城があった高霊郡が5番目の「古都」に

Posted July. 04, 2024 08:48,   

Updated July. 04, 2024 08:48

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5世紀や6世紀に伽耶連盟を率いた大伽耶の王城があった慶尚北道高霊郡(キョンサンブクド・コリョングン)が、新たに「古都」に指定された。これに先立って2004年、慶尚北道慶州(キョンジュ)や忠清南道扶余(チュンチョンナムド・プヨ)、公州(コンジュ)、全羅北道益山(チョルラブクド・イクサン)が古都に同時に指定されて以来、20年ぶりに高霊が5番目の古都になったのだ。

国家遺産庁は3日、古都保存育成中央審議委員会で高霊を古都に指定することを議決したと発表した。古都とは、過去に韓国民族の政治・文化の中心地として重要な歴史的意味を持つ地域をいう。国家遺産庁は、「委員会で、高霊にある大伽倻都城の骨格がよく残っていて景観的価値が優れ、古都指定に対する住民たちの共感が形成されており、指定価値が十分だと判断した」と明らかにした。

これに先立って、政府は2004年3月、「古都保存に関する特別法」を制定し、慶州など4カ所を古都に初めて指定した。古都に指定されれば、住居環境および街路景観の改善のための古都イメージ探し事業をはじめ、遺跡整備と古都歴史文化環境改善のための古都歴史都市造成事業、世界遺産および主要遺跡探訪拠点センターの建設のための古都探訪拠点造成事業などに国費が支援される。

高霊は、伽耶後半期の5世紀や6世紀頃、伽耶連盟の盟主だった大伽耶の王城があったところだ。宮城址、古墳群、王宮の防御性など、伽耶の文化遺産が残っている。昨年は、高霊池山洞(チサンドン)の古墳群など7つの伽耶古墳群が、ユネスコ世界文化遺産に登録された。大邱(テグ)韓医大学のキム・セギ名誉教授(考古学)は、「伽耶は独特の土器文化を持ち、鉄器を輸出するなど、他の古代国家と差別化された独創性を持っている」とし、「古都指定は、これまで神秘的な存在としてのみ認識されてきた伽耶を、より実体的な国家として理解できる契機になるだろう」と話した。


サ・ジウォン記者 4g1@donga.com