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生存のために…「100年間のライバル」米デパート2社が合併

生存のために…「100年間のライバル」米デパート2社が合併

Posted July. 05, 2024 08:35,   

Updated July. 05, 2024 08:35

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米国で「100年間ライバル関係」を維持してきたブランドデパート2ヶ所が合併される。ブランド品市場の減速とオフライン店舗の影響力減少の中で生存のためにライバル会社間の合併が行われたのだ。

高級ショッピング街として有名なニューヨーク5番街に本店がある「サックス・フィフス・アベニュー」の親会社であるハドソンズ・ベイ・カンパニー(HBC)は、ライバルデパート「ニーマン・マーカス」を26億5000万ドル(約3兆7000億ウォン)で買収すると、3日(現地時間)明らかにした。今回の取引には、アマゾンとセールスフォースなどの巨大IT企業も参加しており、これらの会社は、合併会社の持分を保有することになる。

コロナ禍の2020年、ニーマン・マーカスが破産申請をすると、両社の合併議論が始まったという。パンデミック後も、物価高の中で消費者が高価ブランド品への支出を減らし、ルイヴィトン・モエネシー(LVMH)のようなブランド品企業が、ティファニーやリモワなどの大型ブランドを買収し、直接消費販売に乗り出すと、高級デパートの存在感が狭くなる傾向だった。

HBCのリチャード・ベイカー最高経営者(CEO)は、ニューヨークタイムズのインタビューで、「ニーマン・マーカスの買収で、世界最高の営業人材を確保できるということが一番嬉しい」とし、「高級品の販売には、美しい売り場と信頼できる職員が必要だ」と強調した。

合併により、両社の年間売上は約100億ドル(約13兆8200億ウォン)に達する見通しだ。サックス・フィフス・アベニューは1924年、ニューヨーク5番街が高級邸宅に囲まれていた時代に設立された。1899年にやはり5番街にオープンした「バーグドルフ・グッドマン」デパート、1923年に近隣のマディソン・アベニューの「バーニーズニューヨーク」と共に、ニューヨーク5番街の高級品のショッピング時代を開いた主人公だ。ニーマン・マーカスは1907年、テキサス州で起業され、店舗を拡張し、1972年、バーグドルフ・グッドマンを買収し、全米でサックス・フィフスアベニューと競争してきた。

しかし、オンラインショッピングの登場やパンデミック、巨大ブランド品企業の誕生などで、バーニーズとニーマン・マーカスは2020年に並んで破産した。サックス・フィフスアベニューは、バーニーズブランドのライセンスを買収したのに続き、ニーマン・マーカスの買収で100年間の競争の勝利者になった。NYタイムズは、「ブランド品の流通市場がオン・オフラインともに揺れている中、サックス・フィフスアベニューのニーマン・マーカス買収はブランド品の流通勢力図を変えるだろう」と分析した。


金玹秀 kimhs@donga.com