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119「応急処置ができるか」「私がやります」、心肺蘇生法を行った通報市民

119「応急処置ができるか」「私がやります」、心肺蘇生法を行った通報市民

Posted July. 05, 2024 08:39,   

Updated July. 05, 2024 08:39

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「(死傷者が)すごく多いです!」

ソウル市庁駅の逆走行惨事の当時、119への通報電話の内容を盛り込んだ録音記録が4日公開された。通報者の泣き声など、当時の緊迫した現場の雰囲気がそのまま盛り込まれていた。

同日、国会行政安全委員会所属の最大野党「共に民主党」の尹健永(ユン・ゴンヨン)議員室は、消防当局から提出された7月1日の119への通報記録を公開した。これによると、1日午後9時27分から午後9時42分までの約15分間、計14件の通報が寄せられた。

最初の通報者は、「市庁駅の交差点で乗用車同士の事故が大きく発生し、車両が完全に半壊し、1人が道路に倒れている」と話した。当時、事故は加害車両1台が市民に突進した状況だったが、通報者は車両と車両の交通事故だと思っていたものと見られる。2番目の通報者は、「黒い乗用車が突然歩道を襲い、多くの人々が負傷した。5人以上倒れている」と話した。通報の受付者が「(事故場所は)新堂(シンダン)駅なのか」と問い返すと、通報者は驚き慌てるように「はい」と答えた。現場は新堂駅ではなく市庁駅だった。

119に通報しながら、すすり泣く市民もいた。現場近くのコンビニのバイトと推定される通報者から電話を受けた隊員は、「落ち着け」と、しきりに通報者を落ち着かせた。通報者が泣き混じりの声でずっと周辺状況を話している間、隊員はしきりに「泣かずに落ち着かなければなりません」と安心させようと努めた。

消防当局が現場に到着する前に119で知らせる通り、応急処置に乗り出した市民もいた。この日、3番目の通報者は、隊員が「もしかして患者に応急処置ができるか」と尋ねると、「私がやります」と答えた。当時、現場を目撃した商人は、「市民たちが倒れた人々のところに駆けつけて、心肺蘇生法をしていた」と話した。

午後9時42分頃、電話をかけてきた最後の通報者は、「人々が倒れていたが、一人のみ心肺蘇生法ができる状況であり、残りはそのような状況ではない」と残念がった。

警察は1日、逆走行事故を起こした加害車両の運転者チャ某氏(68)に対する取調べを行っている。


チュ・ヒョンウ記者 woojoo@donga.com