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英総選挙、労働党が14年ぶりに政権交代

英総選挙、労働党が14年ぶりに政権交代

Posted July. 06, 2024 08:20,   

Updated July. 06, 2024 08:20

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英労働党が4日(現地時間)に行われた総選挙で、4年ぶりに与党保守党を破り、政権交代に成功した。

「第2のトニー・ブレア」と呼ばれるキア・スターマー党首(62)が、所得税と法人税の凍結、児童手当の拡大反対、国境境界の強化など、従来の左派色を消した右寄りの公約を前面に打ち出し、中道層を取り込んだと評価されている。190年の創党以来の最低の議席を獲得した保守党は、経済問題と不法移民の増加などに適切に対応できずに大敗した。

英BBCなどによると、5日、労働党は下院全体650議席のうち410議席を占め、半分を超える第1党に確定した。2019年の総選挙時より208議席も増えた。一方、保守党は113議席で既存議席(365議席)の3分の1水準を確保するにとどまった。中道の自由民主党は71議席で第3党に躍り出た。右派の「リフォームUK」は4議席を確保し、初めて院内進出に成功した。

議員内閣制である英国では、多数党の党首が首相に選出されるため、スターマー氏が次期首相として難題が山積している英国を率いることになった。スターマー氏は5日、中間開票の結果、勝利が確実視されると、ロンドン中心部で支持者に「英国は14年ぶりに未来を取り戻した」とし、「ついに希望の太陽の下で歩けるようになった」と感想を述べた。

スターマー氏は、労働党が保守党に大敗した翌年の2020年に党首を務め、公共サービスの国有化、大学授業料の無償化など左派的な公約を大幅に捨て、中道の実用主義を強調してきた。今年、労働党綱領の核心に「富の創出」を明記し、中産階級と富裕層の支持を得た。

1834年の創党以来190年ぶりに最悪の成績表を受け取った保守党は、再創党レベルの改編が必要だという批判を受けている。ウィンストン・チャーチルやマーガレット・サッチャーなど、大物首相が輩出した保守党は、最近の物価上昇とブレグジット(英国のEU離脱)に伴う投資減少など、経済危機に効果的に対応できなかった。党内では「大虐殺された」という反応まで出ている。スナク英首相は、「冷静になる(sobering)判決を受けた」とし、「敗北の責任を負う」と述べた。


趙은아 achim@donga.com