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ソウル市、自治体では初めて北朝鮮人権フォーラム開催

ソウル市、自治体では初めて北朝鮮人権フォーラム開催

Posted July. 08, 2024 09:16,   

Updated July. 08, 2024 09:16

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ソウルに居住する北朝鮮離脱住民(脱北者)を包容し、同行するための政策フォーラムと多様な文化行事が開かれる。ソウル市は7日、北朝鮮離脱住民の日(14日)を迎え、8~14日にソウル市庁とソウル広場などで、北朝鮮の人権に関するフォーラムや展示、公演など様々なイベントを開くと発表した。

「北朝鮮離脱住民の日」とは、脱北者の保護および定着支援に関する法律が施行された1997年7月14日であり、彼らに対する包容と定着を支援するため、今年5月、国家記念日に公式指定された。まず11日午後2時、ソウル市庁の多目的ホールでは、国連北朝鮮人権調査委員会(COI)の北朝鮮人権報告書発刊10周年と北朝鮮離脱住民の日の制定を記念するための「2024の北朝鮮人権ソウルフォーラム」を開催する。地方自治体が主管する北朝鮮人権フォーラムは、今回が初めてだ。フォーラムには、潘基文(パン・ギムン)第8代国連事務総長をはじめ、国内外の北朝鮮人権専門家が参加する。

フォーラムは、北朝鮮人権の実情・国際協力案と自由に向けた旅程、脱北者との同行の2つのセッションで行われる。北朝鮮人権の未来の方向性を考え、脱北者の定着支援と同行案などを検討する計画だ。

北朝鮮の人権映画の上映会も行われる。12日は、脱北の過程でばらばらになった家族たちが経験した痛みと悲劇を扱う「クロッシング」を、13日は韓国戦争派兵のトルコ軍人が、孤児の少女を世話する過程で生じた親子の情と別れを描いた「アイラ」が上映される。映画上映前は、北朝鮮の芸術公演やシッケ、トウモロコシの餅(速度戦の餅)など、北朝鮮の食べ物を体験できる機会も用意した。

北朝鮮離脱住民の日の14日は、ソウル市や統一部、南北ハナ財団がともに東大門(トンデムン)デザインプラザ(DDP)のオウリム広場で、脱北民芸術家の公演や脱北者の生産品展示、北朝鮮の衣装体験、写真撮影、ストーリーファッションショーなど多様な文化行事を行う計画だ。

ソウル市のイ・ドンリュル行政局長は、「初めての北朝鮮離脱住民の日を記念して、南北市民が一緒に交わる様々な行事を通じて自由と人権の大切さを感じ、お互いを理解し配慮する文化が広がることを願う」とし「脱北者が私たちの隣人として同行し、幸せな日常を生きていけるよう支援を惜しまない」と述べた。


イ・ソジョン記者 sojee@donga.com