ウクライナのヤロスラワ・マフチフ(22)が陸上女子走り高跳びの世界記録を37年ぶりに塗り替えた。
マフチフは8日、フランス・パリで開かれた世界陸上連盟ダイヤモンドリーグの女子走り高跳びで2メートル10を超え、1987年ブルガリアのステフカ・コスタディノワが立てた従来の世界記録(2メートル9)を1センチ上回った。2位は2メートル01を超えたニコラ・オリスラガーズ(28、豪州)。
同日、2メートル03を2本目にクリアし早くも優勝を確定したマフチフは、その後ウクライナ記録の2メートル07に挑戦して2本目に成功し、続いて2メートル10を1本目で跳んだ。マフチフは、「ついに世界陸上の歴史に『ウクライナ』を刻むことができてうれしい。ウクライナ国民のための勝利だ」と話した。マフチフは2021年、ロシアのウクライナ侵攻の際、最も大きな被害を受けた地域の一つであるドニプロ出身だ。
26日に開幕するパリ五輪の女子走り高跳びでも有力な金メダル候補に浮上したマフチフは、「五輪の雰囲気はまた違うだろう。はるかに難しいだろうが、しっかり準備したい」と話した。2019年ドーハ世界選手権で2メートル04を跳び、ジュニア世界記録を打ち立てて2位となったマフチフは、2021年の東京五輪では銅メダル(2メートル)を獲得し、昨年のブダペスト世界選手権では金メダル(2メートル01)を獲得した。
任寶美 bom@donga.com