9日、京畿道水原市(キョンギド・スウォンシ)と釜山市(プサンシ)で、それぞれ70代のドライバーが運転していた車が突然突進する事故が起きた。両ドライバーはいずれも「急発進」を主張している。
京畿道水原市の中部警察署によると、同日午前8時23分ごろ、70代のA氏が運転していたボルボ乗用車が、ファソ交差点方向の3車線道路を走っていたところ、突然センターラインを越えて、反対側の1車線で信号待ちをしていたモーニング車両に衝突した。A氏の車は約30メートルをさらに走り、車4台を追加でぶつけてから止まった。この事故で、被害車両に乗っていた女性3人が負傷したが、命に別状はないことが分かった。A氏は警察に、「車が急発進した」という趣旨で主張したという。警察によると、A氏は飲酒状態ではなかった。
同日午前9時13分、釜山市沙上区嚴弓洞(ササング・オムグンドン)のマンション団地では、70代男性のB氏が運転していた乗用車が遊び場に突っ込んだ。この車は、塀を壊して遊び場に進入後止まった。当時、子供たちはおらず、B氏と同乗者の70代の女性が怪我をして病院に運ばれた。B氏は事故直後、警察に急発進を主張したという。
これに先立って、1日に起きたソウル市庁駅近くの逆走行惨事の加害運転者が急発進を主張する中、国土交通部は自動車メーカーに対し、出荷時に「ペダルのドライブレコード」の搭載を再度勧告する計画だ。ペダルドライブレコーダーとは、ドライバーが足でブレーキを踏んだのか、加速ペダルを踏んだのか、映像を撮影して記録する装置だ。国土部の関係者は、「海外では設置を義務付けた国がおらず、通商摩擦などの副作用を懸念する声がある」とし、「設置を義務付けずに、引き続き勧告する計画だ」と話した。与党「国民の力」の李憲昇(イ・ホンスン)議員は同日、自動車の製作・販売者に対し、新車にペダルドライブレコーダーの設置を義務付けることを柱とした自動車管理法の改正案を代表発議した。
水原=イ・ギョンジン記者 チェ・ドンス記者 lkj@donga.com