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ハンファシステム、サウジに「天弓-2レーダー」を1.2兆ウォンで輸出へ

ハンファシステム、サウジに「天弓-2レーダー」を1.2兆ウォンで輸出へ

Posted July. 10, 2024 09:02,   

Updated July. 10, 2024 09:02

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ハンファシステムは9日、サウジアラビアに「韓国型パトリオット」と呼ばれる韓国産中距離地対空ミサイル「天弓2」の多機能レーダー(MFR、写真)を輸出すると発表した。8億6690万ドル(約1兆2000億ウォン)の規模だ。

「天弓-2」を開発したLIGネクスワンは昨年11月、サウジアラビアと計32億ドル(約4兆2700億ウォン)規模の輸出契約を交わしている。天弓の1個砲隊は、多機能レーダーや垂直発射台、交戦統制所などで構成される。ハンファシステムは、このうち多機能レーダーを開発・供給する。ハンファシステムの「兆単位」の輸出は、2022年にアラブ首長国連邦(UAE)に対し11億ドル(約1兆3000億ウォン)の規模で天弓-2MFRを輸出して以来2度目となる。

天弓-2MFRは、国防科学研究所(ADD)とハンファシステムが共同開発し、2020年に戦力化を終えた。特に中東輸出型は、最新型レーダーである「能動型位相配列(AESA)レーダー」を搭載している。あらゆる方向からアプローチする敵の戦闘機だけでなく、敵の弾道ミサイルまで同時に探知し追跡することができる。

ハンファシステムは、「天弓-2MFRは、複数のレーダー機能を一つに統合し、△探知、追跡、彼我識別、△電波妨害(ジャミング)対応、△誘導弾の捕捉、追跡、交信などの複合任務を一度に遂行できる」と説明した。同社は、UAEへの輸出で確保したモデルを、サウジアラビアの環境条件と要求に合わせて改良後、供給する予定だ。

ハンファシステムの魚性澈(オ・ソンチョル)代表は、「ハンファシステムは、UAEに続きサウジアラビアにも最先端のレーダーを供給する」とし、「中東や欧州、東南アジアなど様々な地域に対して輸出品目を拡大していき、海外防衛産業市場で存在感を強固に固めていきたい」と述べた。


チョン・ナムヒョク記者 forward@donga.com