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K9自走砲、ルーマニアと1.4兆ウォン規模の輸出契約

K9自走砲、ルーマニアと1.4兆ウォン規模の輸出契約

Posted July. 11, 2024 09:13,   

Updated July. 11, 2024 09:13

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韓国の防衛産業企業であるハンファエアロスペースが生産するK9自走砲(写真)が、ルーマニアに輸出される。ルーマニアへの輸出契約が締結され、K9自走砲の輸出国は9ヵ国に増えた。

防衛輸出のコントロールタワーである防衛事業庁は10日、「K9自走砲のルーマニア輸出契約が9日に締結された」とし、「契約はハンファエアロスペースとルーマニア国防省の間で締結されたもので、K9自走砲54門をはじめ、K10弾薬運搬車36台、その他系列車及び弾薬などが含まれる」と明らかにした。総契約金額は約1兆3828億ウォンで、実際の納品は2027年から始まる。

ハンファエアロスペースも同日、報道資料を通じて、「ドイツのPzH2000、トルコのFirtina自走砲など北大西洋条約機構(NATO)のライバル製品を抑えて輸出契約を締結した」とし、「(今回の契約締結で)K9は韓国軍を含む全世界10ヵ国が使用するベストセラー自走砲の地位を固めた」と強調した。K9自走砲の全世界の自走砲輸出市場シェアは約60%に達する。K9自走砲の総輸出規模は、一部の輸入国が具体的な規模の非公表を要求しているため正確に把握されていないが、1400門前後と推定される。

K9自走砲の輸出総額は、今回の輸出契約が加わり、K9自走砲の支援装備であるK10弾薬運搬車などのパッケージ品目を含めて13兆ウォンを超え、K防衛産業兵器輸出において「功臣」の地位を固めた。

輸出国は2001年のトルコを皮切りに、インド、ノルウェー、フィンランド、エストニア、エジプト、オーストラリア、ポーランド、ルーマニアなどだ。特に、ルーマニアとの契約締結により、K9自走砲の運用国のうちNATO加盟国はトルコ、ノルウェー、フィンランド、エストニア、ポーランドを含め6ヵ国となった。

韓国国家戦略研究院のキム・デヨン研究委員は、「K9自走砲は軌道型車両を使用して山岳地形など険しい地形でも操縦が容易で、最大射程が40キロを超えるなど、ドイツなど欧州製品に比べてコストパフォーマンスが優れているため、今後輸出国が大幅に増加するものと思われる」と指摘した。


孫孝珠 hjson@donga.com