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北朝鮮、中国派遣労働者の送還を公館に指示

北朝鮮、中国派遣労働者の送還を公館に指示

Posted July. 12, 2024 08:44,   

Updated July. 12, 2024 08:44

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北朝鮮当局が、中国現地の飲食店や工場に派遣された一部の外貨稼ぎ労働者に対して、「条件と口実をつけずに送り返せ」と中国内の北朝鮮公館に指示したことが分かった。

自由アジア放送(RFA)は11日、このような北朝鮮当局の指示が含まれた文書を公開した。文書には、北朝鮮に優先的に送り返す対象として、「年齢が高い対象、患者、家庭事情、召還指示対象」などが書かれていた。北朝鮮は文書で、「現地の相手方(貿易業者)側と優柔不断に交渉し、召還事業を執行できない問題が絶対に出ないようにすること」とも指示した。統一研究院のチョ・ハンボム先任研究委員は、「中国現地の北朝鮮出身の支配人たちも、労働者が帰国すれば忠誠資金を払うことが難しくなり、帰国させたくないだろう」と話した。

最近、中国は北朝鮮当局に、「中国に派遣された北朝鮮労働者を全員帰国させろ」という事実上の最後通告を出したが、北朝鮮は順次帰国を主張しているという。これにより、北朝鮮労働者の帰国問題をめぐって両国間の対立が生じたと解釈された。北朝鮮が現地労働者を帰国させるよう文書で指示したのも、結局、中朝間の交渉が行き詰まり、中国内の北朝鮮労働者の帰国が円滑に進まない現状を示しているとみられる。

北朝鮮は、滞在期限が満了した労働者を一部だけ順次帰国させるが、彼らに代わる新たな労働者を中国に派遣することを要請している。今回公開された文書に患者など優先的に帰国させる対象を指定したのは、このような「順次帰国」の立場が反映されたとみられる。中国現地の北朝鮮公館は、ひとまず委員会を構成して「優先帰国者」の選別作業を行っているという。ただし、中国当局は新規労働者に対するビザを発行していない。労働者の帰国問題をめぐり、中朝間の対立が当分の間続くという観測が流れている。


コ・ドイェ記者 yea@donga.com