Go to contents

沈黙を破ったマクロン氏「勝者はいない」、左派連合の首相を拒否

沈黙を破ったマクロン氏「勝者はいない」、左派連合の首相を拒否

Posted July. 12, 2024 08:49,   

Updated July. 12, 2024 08:49

한국어

フランスのマクロン大統領(写真)が、早期総選挙の決選投票の3日後、「共和国の勢力を中心に連立政府を構成する」という公式立場を発表した。極右はもとより極左もフランス共和国の価値に反すると主張してきたマクロン氏が、選挙で第1党を占めた左派連合「新人民戦線(NFP)」の首相就任要請を拒否したものと解釈される。

マクロン氏は10日、現地メディア「ル・パリジャン」に寄稿した「フランス国民に送る手紙」で、「(今回の総選挙は)結果的に誰も勝利しなかった」とし、「十分な過半数を確保した政治勢力はない」と強調した。また、「唯一の共和国の勢力だけが絶対多数を占めている」とし、「私たちは広範な連立内閣を構築しなければならない」と強調した。

マクロン氏のこのような発言は、7日に行われた決選投票で中道派や左派が「共和国戦線」で連合し、極右の「国民連合(RN)」の勝利を阻止したことを指す。しかし、これは、RNはもとよりNFPも政権勢力になれないことを意味する。マクロン氏は先月、早期総選挙の計画を発表し、「極左の派閥主義は共和国の価値に反し、極右勢力に劣らない脅威」と規定した。

フランスは憲法上、大統領が望む人を首相に指名することができる。しかし、議会の承認が必須なので、最大政党の代表を選ぶのが一般的だ。総選挙で577議席のうち182議席を確保して1位となったNFPは、「統治する準備ができている」とし、首相指名を要請した。しかし、急進左派の「不服従のフランス(LFI)」を率いるメランション氏が首相に適しているかどうかをめぐって論議が起こっている状況で、マクロン氏も反対の意思を示したのだ。

マクロン氏の公開書簡にフランスの極左と極右は同時に非難を浴びせた。メランション氏はX(旧ツイッター)で、「大統領はNFPが総選挙で先頭に立った結果を認めていない」とし、「政権党も左派連合に敗北したという事実を受け入れなければならない」と批判した。RNを率いるマリーヌ・ルペン氏も、「私の理解が正しければ、大統領は3日前に与党連合の当選に貢献した極左を止めようと提案している」とし、「このサーカスは実に稚拙だ」と述べた。


キム・ユンジン記者 kyj@donga.com