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水原地裁が「800万ドルの対北送金疑惑」事件のキム・ソンテ被告に実刑、李在明氏の裁判にも影響必至

水原地裁が「800万ドルの対北送金疑惑」事件のキム・ソンテ被告に実刑、李在明氏の裁判にも影響必至

Posted July. 13, 2024 08:50,   

Updated July. 13, 2024 08:50

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最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)前代表が、京畿道(キョンギド)知事だった時代、李氏の訪朝費用など800万ドルを北朝鮮に代納した疑いなどで起訴された、下着メーカー大手・サンバンウルグループの元会長キム・ソンテ被告(写真)が1審で実刑を言い渡された。

水原(スウォン)地裁刑事11部(申晋于部長判事)は12日、キム被告の外国為替取引法違反および賄賂供与の罪で懲役2年6ヵ月、政治資金法違反で懲役1年、執行猶予2年を言い渡した。

地裁は、キム被告の対北朝鮮送金容疑について、「有力政治家(李華泳・元京畿道平和副知事)との私的な親交のために統一部長官の承認なく南北交流協力事業を実施し、南北交流協力事業の秩序を崩した」とし、「陰性的な方法で北朝鮮に巨額の資金を無謀に支給した」と指摘した。また、政治資金法違反についても、「被告人の犯行で政治資金法の立法趣旨も深刻に損なわれた」と強調した。ただ、「(キム被告が)事実関係を概ね認めており、李元副知事の要請を受け、これを受け入れる過程で犯行に及んだ点などを考慮した」とし、法定拘束はしなかった。

キム被告は2019年、京畿道の北朝鮮スマートファーム支援事業費500万ドルと李氏の訪朝費用300万ドルを北朝鮮側に代納した容疑などで昨年2月に拘束起訴された。キム被告は18年7月から22年7月まで、李元副知事に法人カードと法人車両を提供し、側近に虚偽の給与を与える方法で約3億3400万ウォンの政治資金と賄賂を供与した容疑も受けている。同事件で起訴された李元副知事は先月7日、懲役9年6ヵ月の重刑を宣告され、控訴した状態だ。

同日の判決は、サンバンウルの北朝鮮送金関連の第三者供賄罪の疑いなどで起訴された李氏の裁判にも影響を与えるとみられる。李氏の事件も水原地裁刑事11部が審理中だが、裁判所が李元副知事に続き、キム被告の容疑も認めたためだ。李氏は、自身の北朝鮮送金事件の裁判を大庄洞(テジャンドン)疑惑などの事件を審理しているソウル中央地裁で審理してほしいと併合審理大法院に申請した状態だ。これに対し、検察は12日、2つの事件の争点が異なり、審理速度が異なるため、併合は不可能だという趣旨の意見書を提出したと明らかにした。


ソン・ユグン記者 big@donga.com