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中朝友好条約63年、北朝鮮が宴会参加者のランク下げる

中朝友好条約63年、北朝鮮が宴会参加者のランク下げる

Posted July. 13, 2024 08:52,   

Updated July. 13, 2024 08:52

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在北朝鮮中国大使館が、「中朝友好条約締結63年」を記念して開催した宴会に、北朝鮮が出席者の代表のランクを下げた。例年とは異なり、中国との親善を強調する記事なども北朝鮮の官営メディアは一切報道しなかった。

最近、両国は北朝鮮労働者の帰国問題などをめぐって対立するなど、不穏な空気があちこちで観測された。宴会の出席者のランクを下げたのも、このような気流を反映する象徴的な場面とみられている。

北朝鮮の官営メディア「労働新聞」は12日、在北朝鮮中国大使館の主催で開かれた11日の記念宴会に、朝中友好親善団委員長である金日成(キム・イルソン)総合大学総長のキム・スンチャン氏と関係部門当局者らが出席したと明らかにした。これまで中朝友好条約締結の記念宴会には、韓国国会の副議長格である最高人民会議常任委員会副委員長が代表として出席してきた。

しかし、今回は最高人民会議の代議員(国会議員)であるキム氏を代表として送った。中朝友好条約は1961年7月11日、金正恩(キム・ジョンウン)総書記の祖父である金日成主席が周恩来首相(当時)と締結した条約だ。一方が軍事的侵入を受けた場合に介入するという内容が核心であるため、北朝鮮はこれまでこの条約締結の日を盛大に記念してきた。

北朝鮮の官営メディアは前日の宴会で「演説があった」とだけ伝えた。在北朝鮮中国大使館は、宴会で王亞軍大使が、「中朝関係が時代と共に進み、より大きな発展を得るよう推進することを望む」と演説したと明らかにしたが、この発言も報道しなかった。

これをめぐって、「中朝間の対立が再び水面に浮上した」という観測が流れている。先月、北朝鮮とロシアが平壌(ピョンヤン)で首脳会談を行い、新冷戦レベルに回帰する条約まで締結して急激に接近したことを受け、中国は北朝鮮の「飼いならし」に乗り出したとみられる。

これに対して北朝鮮も反発し、両国間で不快な気流が続いている。政府消息筋は、「北朝鮮が核実験など中国が負担になるような行動をすれば、中国はより強く北朝鮮を締め付けようとするだろう」と予想した。


コ・ドイェ記者 yea@donga.com