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トランプ氏銃撃、血を流しながらも「戦え」

トランプ氏銃撃、血を流しながらも「戦え」

Posted July. 15, 2024 09:34,   

Updated July. 15, 2024 09:34

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米共和党の大統領候補であるトランプ前大統領が13日(現地時間)、選挙集会での演説中に銃撃され、右耳にけがをした。トランプ氏は避難し、命に別状はなかったが、容疑者を含む2人が死亡、2人が重体となった。大統領経験者で有力な大統領候補に対する暗殺未遂であり、114日後に迫った米大統領選が再び激動に包まれる様相だ。

トランプ氏は同日、ペンシルバニア州ピッツバーグ近くの小都市バトラーで15日から開かれる共和党全国大会前の最後の選挙集会を行った。大統領候補の公式指名を控え、「出陣式」の性格を持つ場だった。

しかし、選挙集会はトランプ氏が壇上に立って10分後に銃撃とともに中断した。トランプ氏が不法移民の統計を指し、「米国最悪の大統領が就任して起こったことを見よ」と言った瞬間、銃撃が起こった。突然の騒音と悲鳴の中、トランプ氏は耳を押さえて演壇の後ろにうずくまった。その後も何度か銃声が鳴り響いた。

選挙集会の舞台は、大統領警護隊(シークレットサービス)や警備員が駆けつけ、騒然となった。トランプ氏の耳と顔には出血の跡が鮮明だった。トランプ氏は、警護隊に囲まれた中、「戦え」と叫びながら拳を握りしめ、支持者たちは「USA」を連呼した。トランプ氏は支えられながら演壇から下り、車に乗って現場を去った。

トランプ氏はその後、ソーシャルメディアに、「弾丸が右耳の上部を貫通した」とし、「米国でこんなことが起こるなんて信じられない」投稿した。大統領選のライバルであるバイデン大統領は、事件の報告を受けた後、トランプ氏と電話で話をした。また、デラウェア州の別荘からホワイトハウスに戻った後、対国民演説を通じて「米国にこのような暴力がある場所はない」とし、「これが私たちがこの国を統合しなければならない理由だ」と述べた。

トランプ氏を銃撃した男は、ペンシルベニア州出身の20歳の白人男性、トーマス・マシュー・クルックス容疑者であることが明らかになった。容疑者は現場で射殺され、周辺から半自動小銃AR15が発見された。米連邦捜査局(FBI)は、今回の事件をトランプ氏に対する暗殺未遂事件とし、犯行動機などを調べている。

最近、民主党内でバイデン氏に対して大統領選辞退を求める声が強まる中、トランプ氏に対する暗殺未遂事件まで発生し、米大統領選をめぐる情勢は再び揺れ動くものと予想される。今回の事件を機に、トランプ氏の支持層の結集がさらに強まるという見方もある。


ミルウォーキー=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com