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トランプ氏銃撃、右耳貫通…数センチずれていれば致命傷

トランプ氏銃撃、右耳貫通…数センチずれていれば致命傷

Posted July. 15, 2024 09:35,   

Updated July. 15, 2024 09:35

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13日(現地時間)、米ペンシルバニア州バトラーで、選挙集会の演説中に銃撃されたトランプ前米大統領は、幸いにも弾丸が急所ではなく右耳に当たって致命傷は免れた(写真)。医療界では、「頭や首の部分を狙撃されていたら、生存を保証することは難しかっただろう」と指摘する。

右側から飛んできた弾丸がトランプ氏の耳の上部を貫通したという。この部位は弾力性のある軟骨で構成されており、骨の内部は蜂の巣のように微細な穴が開いている。耳の骨の上を皮下組織と薄い皮膚が覆っているが、主要な血管が通る場所ではないので、その部分を傷つけたからといって生命が脅かされることはない。龍仁(ヨンイン)セブランス病院救急科のイ・ギョンウォン教授は、「緊急手術や再建過程が必要かもしれないが、生命を脅かす部位ではない」と話した。

ただ、弾丸が数センチ横に当たっていれば致命的だったかもしれない。もしトランプ氏が側面ではなく正面を向いた状態だったなら、右耳と目の間のこめかみに当たった可能性がある。イ氏は、「こめかみ側は頭の中で骨が一番薄い部分なので致命的だ」と強調した。

こめかみ以外にも、頭や首の部位は銃弾を受けた場合、生存を保証することが難しい部位だ。カトリック大学医学部神経外科のチョ・グァンウク教授は、「頭の横にある側頭葉には小脳と延髄があり、鼻の後ろには脳幹があるので致命的だ」とし、「弾丸が貫通し、内部を傷つけるため、頭や首に当たった場合、生存を保証することはできないだろう」と話した。


朴星民 min@donga.com