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李在明の、李在明による、李在明のための全党大会

李在明の、李在明による、李在明のための全党大会

Posted July. 16, 2024 08:39,   

Updated July. 16, 2024 08:39

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「(李在明候補の出馬宣言の現場に)ぜひ行ってみたかった。どんな新しいビジョンを持って出てくるのかとても気になったが、参加できず残念だ。ちょうどその時、「捜査・起訴完全分離のための検察改革TF聴聞会」が開かれました」。

最大野党「共に民主党」の最高委員候補である閔馨培(ミン・ヒョンベ)議員は11日、このような「不参加の弁」をフェイスブックに投稿した。前日に開かれた李在明(イ・ジェミョン)党代表候補の連任挑戦発表の場に行けなかった理由を明らかにしたのだ。

それもそのはず、前日の発表現場には、李氏の後ろになんと5人の最高委員候補が並んで立っていた。現職議員の姜仙祐(カン・ソンウ)、金民錫(キム・ミンソク)、全賢姫(チョン・ヒョンヒ)、韓俊鎬(ハン・ジュンホ)候補とキム・ジホ副報道官だった。彼らは李氏の出馬宣言が終わるやいなや、それぞれフェイスブックに李氏と共に撮った自分たちの姿を、先を争って投稿した。

「李在明大統領時代を開く最高委員になる」(姜仙祐議員)、「李候補の出馬宣言を共に準備した」(金民錫議員)、「李候補の大胆な決断に共にする」(全賢姫議員)、「私は李在明と共にする」(韓俊鎬議員)など、読む者が恥ずかしくなるレベルの「『明』飛御天歌」も添えた。こうなると、「じゃあ、その場に来なかった人たちは何なのか」という強固な支持層の叱責に備え、閔氏が事前に「不参加の弁」を投稿したものとみられる。

「どうしようもない」レベルの与党「国民の力」全党大会にやや埋もれただけで、民主党の全党大会も実にお粗末だ。最高委員は党代表と共に党を率いる指導部の中核的なポストだ。にもかかわらず、国と党のために何をするかはなく、すべて李在明氏を助け、守るといった公約ばかりだ。やりすぎではないかという世間の指摘にも、彼らは「(李在明称賛は)自然な現象」(金民錫議員)、「ダメージ感がまったくない意味のない話」(閔馨培議員)とむしろ堂々としている。彼らが出馬宣言文で言及した「李在明」の名前だけでも105回だから、言うまでもない。

李氏もこのような「どうせ代表は李在明」というムードを追い風に全党大会を次期大統領選挙の準備のように活用している。李氏が出馬宣言式であえて総合不動産税改編の必要性と金融投資所得税の猶予の可能性に言及したのは、外延を拡張し、中道層の票を獲得するためだ。党の公式立場に反する考えを示し、「合理的な次期大統領候補」のイメージを作ろうという計算だろう。民主党指導部が「党論」と称して賛成するよう求めた北朝鮮への送金事件を担当した検察官の弾劾案に反対でもなく棄権したという理由で追い詰められ、院内副代表辞任に追い込まれた郭相彦(クァク・サンオン)議員としては悔しいだろう。

民主党が主導する法制司法委員会は、19日と26日に尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の弾劾訴追案発議請願に関する聴聞会を開き、夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏と義母の崔殷淳(チェ・ウンスン)氏を証人として呼ぶという。23日に開かれる「国民の力」全党大会の前後には、「海兵隊員特検法」の再議決と「韓東勲(ハン・ドンフン)特検法」も推進する計画だ。党が与党攻撃の旗を掲げ、李氏の司法リスクを相殺しようとしているのだ。

すでに民主党は今回の全党大会を控えて、大統領選挙に出馬する党代表の1年前の辞任期限に例外を設けるよう無理やり党憲を改正し、「爲人設官」、「李在明に合わせた改正」という批判を受けた。まさに「李在明の、李在明による、李在明のための」全党大会だ。