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「耳にガーゼ」のトランプ氏登場に「ファイト」連呼、共和党大会

「耳にガーゼ」のトランプ氏登場に「ファイト」連呼、共和党大会

Posted July. 17, 2024 08:54,   

Updated July. 17, 2024 08:54

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「ファイト」、「USA!」

トランプ前米大統領が15日(現地時間)、ウィスコンシン州ミルウォーキーで開幕した共和党全国大会に、銃撃で負傷した右耳にガーゼを当てた姿で登場した。13日、ペンシルベニア州バトラーの選挙集会の会場で起こった暗殺未遂事件後、初めて公式席上に登場したトランプ氏に向けて、共和党代議員と支持者らは、事件現場で連呼されたスローガンを再び叫んだ。全党大会開幕直前、共和党副大統領候補に指名されたJ・D・バンス上院議員(オハイオ州)がトランプ氏の隣の席に座った。

トランプ氏が会場に入場する前に廊下で待っている姿が大型スクリーンに映し出された時から歓声が絶えなかった。落ち着いて会場に入ったトランプ氏は、支持者たちに向かって拳を上げ、「ありがとう」と述べた。会場を見渡しながらゆっくりと移動したトランプ氏は、別途の演説なくバンス議員らとともにVIP席に座って全党大会を最後まで見守った。トランプ氏は同日、共和党の大統領候補として公式に指名された。

トランプ氏は全党大会出席の前に、自身のランニングメイトである副大統領候補としてバンス氏を指名した。自伝『ヒルビリー・エレジー』で有名なバンス氏は、麻薬中毒者の母親の虐待と貧困を乗り越え、米海兵隊を経てオハイオ州立大学とイェール大学ロースクールを卒業した。また、弁護士とベンチャー企業家を経て上院議員になり、「アメリカンドリーム」を実現した人物だ。米中西部の衰退した工業地帯である「ラストベルト」に属するオハイオ州出身という点でも注目される。ヒルビリーはこの地域の貧しい白人労働者を指す言葉。

トランプ氏はソーシャルメディアで、「長い間熟考した結果、副大統領に最も適した人物がバンス氏だと結論を下した」とし、「バンス氏はペンシルバニアやミシガン、ウィスコンシン、オハイオ、ミネソタ、そして米全域の労働者と農民のために戦うだろう」と述べた。バンス氏の副大統領指名を通じて、民主党優勢競合州であるペンシルバニアやミシガン、ウィスコンシンなどいわゆる「ブルーウォール(Blue Wall)」を奪還し、大統領選挙で勝利する意欲を示した。

バンス氏は同日、FOXニュースのインタビューで、トランプ氏の「米国第一主義外交」の強化を強調した。バンス氏は、「トランプ氏の約束は、ロシアやウクライナと交渉して戦争を迅速に終結させ、米国の最大の脅威である中国に集中することだ」と述べた。


ミルウォーキー=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com