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「男が屋根の上に」犯行26分前に通報を受けても阻止できず

「男が屋根の上に」犯行26分前に通報を受けても阻止できず

Posted July. 17, 2024 08:56,   

Updated July. 17, 2024 08:56

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13日、米ペンシルバニア州の選挙集会の会場でトランプ前米大統領の暗殺を図ったトーマス・マシュー・クルックス容疑者(20)が前日からどのように犯行を準備したかが具体的に明らかになりつつある。選挙集会の数日前からこの容疑者が銃を撃った地点がセキュリティ脆弱地域と指摘されていたほか、暗殺未遂の約30分前には救急隊員が不審な男がいることに気づき、通報していたことも明らかになった。

15日、米CNNによると、容疑者は犯行前日の12日、射撃場で父親と共に射撃練習をした。容疑者は自宅があるベッセル・パークから18キロ離れたクレアトン射撃クラブの会員だ。

犯行当日の13日午前には、米国の有名な住宅リフォーム・建設資材小売チェーン「ホーム・デポ」で152センチの長さのはしごを購入した後、銃器店に立ち寄って50発の弾薬を購入した。その後、自身の現代(ヒュンデ)ソナタ車を運転して1時間離れた犯行現場であるバトラーの選挙集会の会場に向かった。警察関係者はCNNに、「容疑者は選挙集会の会場の外に車を停め、トランクには送信機と接続された爆発装置が入っていた」と話した。

暗殺未遂事件を捜査している米連邦捜査局(FBI)は15日、事件当日に入手した容疑者の携帯電話のパスワードを把握し、本格的な分析に入った。ただ、現在までに容疑者の犯行動機を把握できる手がかりは見つかっていないという。

トランプ氏に対する警護の不備を非難する声が高まる中、事前にこれを防ぐ機会があったにもかかわらず、適切に対応できなかったという意見も出ている。米NBCは、「容疑者が銃を撃った建物の屋根は、すでに大統領警護隊(シークレットサービス)が潜在的なセキュリティ脆弱地域として挙げていた場所だ」と報じた。にもかかわらず、適切な措置を講じなかったことは理解できないという指摘だ。これに対し、大統領警護隊の報道官は、「地元警察の管轄区域だった」と説明した。

ペンシルベニア州の地域放送WPXIはまた、「事件発生約26分前の午後5時45分頃、地元の救急隊員が屋根の上に不審な男がいることに気づき、通報していたことが確認された」と報じだ。しかし、これに対してもどのような措置が取られたのか確認されていない。


イ・ギウク記者 71wook@donga.com