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韓国軍が2日連続でスピーカー放送実施、北朝鮮「ごみ風船」に対抗

韓国軍が2日連続でスピーカー放送実施、北朝鮮「ごみ風船」に対抗

Posted July. 20, 2024 08:50,   

Updated July. 20, 2024 08:50

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北朝鮮が18~19日、韓国に向けて8度目の「ごみ風船」を飛ばしたことに対する対応措置として、韓国軍当局が北朝鮮に向けて拡声器放送を再開した。先月電撃的に再開した拡声器放送が約2時間の「お試し」だったのに対し、今回は風船を飛ばした直後である18日夕方から放送を開始し、10時間にわたって実施した。軍当局は、北朝鮮が風船を飛ばさなかった19日午後にも放送を行うなど、2日連続で高強度の対応を続けた。

韓国軍合同参謀本部は19日、「韓国軍は何度も厳重に警告した通り、18日夕方から19日の早朝にかけて、ごみ風船を飛ばした地域に対して拡声器放送を実施した」と明らかにした。放送は、風船が軍事境界線(休戦ライン=MDL)を越えた直後である前日午後6時から始まり、風船を飛ばし終えた同日午前4時まで行われた。先月9日、6年ぶりに再開された拡声器放送は、ごみ風船を飛ばしてきた翌日にのみ実施され、2時間ほど短く行われたが、それに比べ、対応速度が速くなり、強度も高まった。

特に39日ぶりに再開された同日の放送は、風船を飛ばした原点に向けて集中的に行われたという。北朝鮮が2日間、風船を飛ばした地点は、黄海南道(ファンヘナムド)でも仁川江華島(インチョン・カンウォンド)と数十キロ離れた半島地域とされる。これに対し、軍当局は、江華島をはじめとする西部戦線地域に設置された固定式の拡声器数台を使って放送を行った。

同日午前4時に拡声器放送を止めた軍当局は、12時間後の午後4時から再び放送を開始した。2日間続いた放送が風船を飛ばす原点を狙って西部戦線を中心に実施されたのとは異なり、今回は動員された拡声器の規模は同じだが、実施地域を西部、中部、東部など全戦線に変更したという。放送時間は前日より短い6時間程度だった。政府関係者は、「2日間の拡声器放送にもかかわらず、風船を飛ばそうとする動きがあり、同日午後に再び放送を実施した」とし、「北朝鮮が風船を飛ばすことを止めると発表するまで、地域と時間を変えて放送を続ける予定」と述べた。

4~7回目の風船散布の時は放送を再開しなかったが、8回目に放送を再開した背景にも関心が集まった。合同参謀本部関係者は、「北朝鮮に自粛期間を与えてみたが、態度に変化がなかったため、再開を決めた」と話した。

一方、合同参謀本部は、北朝鮮が2日間、早朝まで飛ばした風船は約200個で、このうち約40個が京畿道(キョンギド)北部など韓国側地域に落下したと明らかにした。中身はほとんど紙切れで、糞尿などの汚物はなかった。


孫孝珠 hjson@donga.com