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李叔姸大法官候補の聴聞報告書、保留

Posted July. 27, 2024 09:05,   

Updated July. 27, 2024 09:05

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子どもの株及び不動産取得の過程で「便法贈与」疑惑が浮上した李叔姸(イ・スクヨン)大法院長(日本の最高裁判所長官に相当)候補(56・司法研修院26期・写真)に対する国会人事聴聞会の経過報告書の採択が保留となった。

国会大法官人事聴聞特別委員会(大法官は日本の最高裁判所裁判官に相当)は26日、全体会議を開き、魯坰泌(ノ・ギョンピル・60・23期)、朴英在(パク・ヨンジェ・55・22期)候補に対する人事聴聞経過報告書を与野党合意で採択した。人事聴聞特委の委員長である最大野党「共に民主党」の朴範界(パク・ボムゲ)議員は、「李氏については、今日の審査経過報告書の採択が保留された」とし、「今後の進行方向については時間をかけて検討する」と明らかにした。国会は3人の大法官候補に対して22日から順次人事聴聞を行った。

特委で、与党幹事である「国民の力」の劉相凡(ユ・サンボム)議員は、「李氏が不適切と判断される部分があるようだ」としながらも、「それを相殺するほど積極的な寄付行為の姿は、私たちが十分に考慮しなければならない部分だ」と強調した。一方、野党幹事である「共に民主党」の許栄(ホ・ヨン)議員は、「候補の答弁は国民的不信を回復するには不十分な部分が多い」と指摘した。

李氏は人事聴聞会で、20代の娘が父親の金で非上場化粧品研究開発(R&D)企業の株を購入した後、再び父親に売り戻して6年間で63倍の差益を得るなど、いわゆる「パパ・チャンス(親のコネを不正利用すること)」論議に包まれた。また、李氏の子どもたちが8歳、6歳の時に父親から贈与された金で、伯父が運営するバス会社(クムナム高速)の非上場株を購入し、それぞれ3800万ウォンの譲渡差益を得たことも明らかになった。これに対し李氏は、「国民の目線に合わない部分でご心配をおかけして申し訳ない」と謝罪し、夫と娘が保有する非上場株を寄付すると明らかにした。

人事聴聞特別委は追加検討を経て、李氏に対する報告書を採択するかどうかを決定する予定だ。大法官の任命は国会の同意が必要だ。国会は、聴聞報告書が採択された2人の候補については、任命同意案を本会議で採決する予定だ。大法官候補のうち、国会の採決を通過できなかった事例はこれまでなかった。自ら辞退したのは、李明博(イ・ミョンバク)政権時代の貯蓄銀行捜査介入疑惑が明らかになった金炳華(キム・ビョンファ)候補(元仁川地検長)が唯一だ。


キム・テオン記者 beborn@donga.com