28日午前6時~午後6時(韓国時間午後7時~29日午前7時)に大統領選挙を実施したベネズエラで、野党連合が擁立した元外交官エドムンド・ゴンザレス氏(74)を支援する「ベネズエラの鉄の女」マリア・コリーナ・マチャド元国会議長(56・写真)が注目を集めている。
マチャド氏は当初、昨年10月に野党の大統領候補として選出されたが、今年1月、マドゥロ政権から「米国のベネズエラ制裁を支持した」という不可解な理由で被選挙権を15年間剥奪された。自分に代わる人物としてゴンザレス氏を擁立して支援し、「マドゥロ政権を終わらせよう」と叫んだ。ベネズエラ政界では「反マドゥロ陣営」を率いる実質的な権力者と評価されている。
マチャド氏は26日、米紙ニューヨーク・タイムズの寄稿文を通じて、「国民の新しい始まりを誰も止めることはできない。マドゥロ氏は変化を受け入れよ」と警告した。最近、マドゥロ氏が「血の海」「内戦」などを口にし、大統領選不服の可能性を示唆したため、容認しない考えを明らかにしたのだ。
現地世論調査会社「ORC」の4日の調査によると、ゴンサレス氏の支持率は59.6%、マドゥロ氏の支持率は12.5%にすぎなかった。1999年、チャベス政権発足後、左派政権の経済難による民心離れが反映された現象とみられる。
マチャド氏は1967年、鉄鋼企業「シベンサ」のオーナー家の娘として生まれ、3人の子どもの母親として平凡な生活を送っていたが、2001年にチャベス大統領に反対する有権者団体「スマテ」の設立を主導して政界に入った。11~14年に国会議長を務めた。12年1月、国政演説を行ったチャベス氏に対し、「産業の国有化で国民の財産を奪った」と批判した。自由市場経済を重視した英国の「鉄の女」マーガレット・サッチャー元首相を尊敬していると何度も明かした。
キム・ボラ記者 purple@donga.com