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北朝鮮の対南核攻撃に備え、韓米の軍最高指揮部が平沢米軍基地で初演習

北朝鮮の対南核攻撃に備え、韓米の軍最高指揮部が平沢米軍基地で初演習

Posted August. 02, 2024 09:01,   

Updated August. 02, 2024 09:01

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韓米両国の合同参謀本部が先月30日~今月1日、京畿道平沢((キョンギド・ピョンテク)の米軍基地(キャンプ・ハンフリーズ)で、「核・通常戦力統合図上演習(CNI TTX)を初めて実施したと明らかにした。韓米の軍最高指揮部が北朝鮮の韓国に対する核攻撃を想定し、米国の核戦力と韓国軍の通常戦力を総括して対応するシナリオを点検したのだ。先月11日(現地時間)、ワシントンで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で、韓米の首脳が、「韓半島核抑止・核作戦指針」に関する共同声明を採択した後、初めて軍事当局間の実行的な措置が行われた。

韓米合同参謀本部は、今回の図上演習の名称を「アイアン・メイス(Iron Mace=鉄槌)24」と明らかにした。北朝鮮が核で韓国を攻撃すれば、米国の戦略・戦術核兵器と韓国軍の先端通常戦力をはじめとするあらゆる手段を総動員して必ず撃退するという意味が込められている。演習には、金明秀(キム・ミョンス)合同参謀本部議長をはじめとする両国の合同参謀本部関係者とポール・ラカメラ在韓米軍司令官、韓国軍戦略司令部創設推進団など約40人が参加したという。演習は、北朝鮮の核威嚇段階から核使用が差し迫った段階、実際の核使用まで段階別の核挑発シナリオを適用し、韓米が核戦力と通常戦力を総動員して対応する内容で行われたという。

合同参謀本部関係者は、「有事の際、米国の戦略的(核)作戦に対する韓国の通常戦力支援の共同計画手続きなど、拡大抑止強化案も議論された」とし、「同盟の目標達成に向けて毎年実施する方針」と述べた。

このような中、ラカメラ氏は先月31日(現地時間)、韓米研究所(ICAS)主催のオンラインセミナーで、米大統領選挙を控えて在韓米軍の削減・再配置などの主張が一部で出ていることと関連して、「私たちは韓国に対するあらゆる種類の脅威に焦点を当てている」と述べた。また、「韓国を脅かすのは北朝鮮だけではない」とし、「韓米相互防衛条約には敵の名前が明記されていない」とも強調した。在韓米軍が北朝鮮の脅威だけでなく、中国など他の周辺国を牽制する役割も同時に遂行するため、中国などが韓国に脅威となれば、韓米相互防衛条約上、在韓米軍が対応できるという趣旨とみられる。ラカメラ氏は、8月に実施される韓米軍事演習「乙支(ウルチ)自由の盾」(UFS)に北朝鮮の核兵器使用を想定した作戦シナリオも適用されるのかという質問には、「それはシナリオにない」と述べた。


尹相虎 ysh1005@donga.com