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終わりに向かう2年半の金利高、米FRBは9月の利下げを示唆

終わりに向かう2年半の金利高、米FRBは9月の利下げを示唆

Posted August. 02, 2024 09:02,   

Updated August. 02, 2024 09:02

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米国中央銀行連邦準備制度(FRB)は、来月の基準金利の引き下げを強力に示唆した。FRBが9月の会議の時に金利を下げれば、2022年初頭から始まったグローバル金利高のサイクルは2年半ぶりに幕を下ろすことになる。欧州や中国など世界各国も金利をすでに引き下げているか、引き下げる準備に乗り出している。内需と不動産市場の低迷に苦しんでいる韓国も、近いうちに米国に沿って利下げの列に加わる可能性が高い。

FRBは先月31日(現地時間)、連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、基準金利を現在のような5・25~5・50%に据え置き、今のようにインフレの安定が維持されれば、9月の会議で利下げに踏み切る意向を明らかにした。連邦準備制度理事会のジェローム・パウエル議長は、FOMC会議直後の記者会見で、「経済が利下げに適切な時点に近づいている」とし、「利下げは、9月の会議で議論される可能性がある」と明らかにした。さらに、「経済がどのように展開されるかによって、『0』会から数回の利下げまで様々なシナリオを想像できる」と付け加えた。米紙ニューヨークタイムズ(NYT)はこれについて、「今年残っている9月と11月、12月の3回のFOMCで、最大3回の利下げが可能だという意味だ」と解釈した。

ウォール街は、FRBの9月の利下げの可能性についてほぼ100%と見ている。金利先物市場の指標としてFRBの金利政策を予測するシカゴ商品取引所(CME)のフェドウォッチによると、1日午後4時現在、市場参加者はFRBが9月に金利を0・25%ポイント引き下げる確率を86・5%と見ている。特に、9月に金利を0・5%ポイント一度に引き下げる「ビッグカット」に踏み切る確率も13・5%と予測している。FRBがこのように利下げに早くもエンジンをかけたのは、物価がある程度安定しており、雇用市場も減速しているという判断ができたためだ。FRBが重視する6月の個人消費支出(PCE)の上昇率は前年比2・5%で、2022年に7・0%前後で動いたことより大きく安定している。同時に失業率は、2年7ヶ月の最高値である4・1%に上がった。利下げで景気刺激が必要になったのだ。


林雨宣 imsun@donga.com