負けはたった4試合だけだった。バスケットボール大国、米国のバスケットボール男子代表チームの話だ。米プロバスケットボール協会(NBA)選手が五輪に出場できるようになった1992年バルセロナ五輪から3年前の東京五輪まで、米代表は62試合を行い、58勝4敗(勝率0.935)を記録した。米男子代表がパリ五輪でも優勝すれば、5回連続で通算17個目の五輪金メダルを獲得することになる。
早くも4敗だ。それも4戦全敗。パリ五輪の予選ラウンドに参加している3人制バスケットボール代表チームの話だ。米国は2日、2試合でリトアニア(18-20)、ラトビア(19-21)に相次いで敗れ、今大会3人制バスケに出場した男女合わせて16チームのうち、唯一全敗を記録している。
バスケットボール男子3人制の米国代表は、同種目が初めて五輪正式種目になった2013年の東京五輪では、本大会出場権も取れなかった。パリ五輪は違うだろうと思われた。今大会に米国代表として参加したマイアミチームが国際バスケットボール連盟(FIBA)ランキング1位だからだ。
問題は、シューターのジマー・フレデッテ(35)が最初の2試合だけに出場し、負傷で戦力から離脱したことだ。フレデッテは3人制バスケで世界最高のシューターとされる選手だ。チームメイトのキャニオン・バリー(30)は「フレデッテが抜けて、選手交代なしにプレーを続けなければならない状況になった。大変だが、戦い続ける」と話した。バリーはアンダーハンドからのフリースローで有名なNBAスター、リック・バリー(80)の息子だ。
レブロン・ジェームズ(40)、ケビン・デュラント(36)らNBAスター選手たちが応援に駆け付けた同日も連敗を止められなかった米国代表は3日、開催国フランスを相手に五輪初勝利に挑戦する。
金聖模 mo@donga.com