三星(サムスン)電子は6日、業界最小の厚さである0.65ミリのLPDDR5X Dラム(写真)の量産を開始したと発表した。
LPDDRとは、高性能DラムであるDDRの低電力バージョンだ。モバイル機器やパソコン、人工知能(AI)の加速器などに使われる。今回三星電子が量産した12ナノ級LPDDR5X Dラム12・16GB(ギガバイト)は、現存する12GB以上のLPDDR Dラムの中では最も薄い。前世代の製品に比べて厚さは約9%減り、熱抵抗も21.2%改善された。
薄い厚さは、発熱制御がカギであるオンデバイス(機器内蔵)AIに効果的だ。オンデバイスAIは、発熱で機器の温度が高くなると、性能を制限する温度制御機能が作動する。Dラムが薄くなれば、、スマートフォン内部で余裕空間を確保することができ、これを通じて円滑な空気の流れが可能になり発熱および性能制限を遅らせたり最小化できると会社側は説明している。
チョン・ナムヒョク記者 forward@donga.com