本業以外に他の仕事を追加でするいわゆる「Nジョブラー」(2つ以上の仕事を掛け持ちする人)が今年第2四半期(4~6月)に67万人を超え、過去最大の増加を記録した。物価高・高金利で実質所得が減少する中、本業だけでは生計が厳しい会社員の多くが副業に走っている。内需冷え込みで下半期(7~12月)の雇用増加が鈍化する可能性も大きく、生計を立てるためのNジョブラーがさらに増えるという観測も出ている。
東亜(トンア)日報が7日、統計庁の「経済活動人口調査マイクロデータ」を分析した結果、4~6月に副業をしたことがある就業者は月平均67万6000人だった。マイクロデータ分析システムで関連統計が集計可能となった2014年以降、すべての四半期を通じて最も多い。直近の最高値だった昨年第2四半期(62万5000人)よりも8.2%増加した。特に若年層(15~29歳)と40代でNジョブラーの増加傾向が目立った。
韓国労働研究院のキム・ユビン動向分析室長は「副業や短時間仕事をしながら、もっと働きたいという就業者が増えている。所得が十分ではないため、副業で追加収入を得ようとすることで、物価上昇で実質所得が減った上に、第2四半期に入って雇用指標が悪化したことも影響を及ぼしただろう」と話した。
世宗市=ソ・ソルヒ記者 facthee@donga.com