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ウクライナの戦車がロシア本土を攻撃、開戦以来最大規模 英紙報道

ウクライナの戦車がロシア本土を攻撃、開戦以来最大規模 英紙報道

Posted August. 08, 2024 08:57,   

Updated August. 08, 2024 08:57

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ウクライナが6日、自国との国境地域であるロシア南西部で戦争勃発後最大規模の攻撃を行った。最近、東部戦線などで劣勢だったウクライナが戦況を逆転させるために総力戦に出たとみられている。ロシア側は、「ウクライナの攻撃を受けたが、すでに撃退した」と主張した。

英紙フィナンシャル・タイムズによると、ロシア国防省は同日午前8時頃、「ウクライナ軍が、ロシア国境守備隊が駐留しているクルスク州のニコラエヴォ・ダリノとオレシュニャ地域付近の国境部隊を攻撃し、ロシア軍がこれを撃退した」と明らかにした。

同日の攻撃は、2022年のロシアのウクライナ侵攻以来、ウクライナがロシア領土を直接狙った最大規模の地上攻撃の一つだと指摘されている。ロシア国防省によると、ウクライナは11台の戦車と20台の戦闘車両を動員して地上戦を行ったという。ロイター通信は、「ウクライナは定期的にロシアにミサイルとドローン(無人機)攻撃を続けてきたが、地上軍を投入した領土攻撃は非常に珍しい」と伝えた。

クルスク州のアレクセイ・スミルノフ知事代行は、ソーシャルメディアで、「ロシア軍がウクライナの地上攻撃を阻止したが、クルスク州は大規模なドローン及びミサイル攻撃を受けている」と明らかにした。また、「制御可能な状況であり、平静を維持しよう」とも述べた。クルスク州当局は今回の攻撃で5人が死亡し、20人以上が負傷したと明らかにした。

一方、ロシアの有名軍事ブロガーは7日未明、「クルスク地域は依然として困難な状況」とし、「ウクライナ軍はロシア軍の集中的な反撃にもかかわらず、国境地域に陣を構えた」とロシア軍の撃退主張に反論した。

ウクライナは今回の攻撃について特に言及していない。ただ、ウクライナのアンドレイ・コヴァレンコ国家安全保障国防委員会局長はソーシャルメディアで、「ロシアが当該地域の状況をコントロールできるというのは嘘だ」と主張した。

同紙は、今回の攻撃について、「最近、ロシアに押されているウクライナが戦況を変えるための積極的な攻勢」と指摘した。最近、ロシアはウクライナ東部ドネツク州の集落掌握のニュースを相次いで伝えている。同紙によると、5月から大攻勢に出たロシア軍は、昨年夏にウクライナ軍が奪還した領土の2倍以上を掌握した。


キム・ボラ記者 purple@donga.com