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他国の代表選手らは本当に職業が別にあるのだろうか

他国の代表選手らは本当に職業が別にあるのだろうか

Posted August. 09, 2024 09:01,   

Updated August. 09, 2024 09:01

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「ご飯を食べて弓を撃つだけの韓国選手たちと、趣味で撃ち、上手くなって出てくる欧州の選手を比較してはならない」

アーチェリー韓国代表がパリ五輪で金メダル5個を席巻したというニュースを伝えた記事にこんなコメントが寄せられた。本当にそうだろうか。今五輪のアーチェリーに参加した選手は128人。このうち2人を除いた126人が大会公式プロフィールに自分の職業を記入した。

まず、126人全員が「アスリート」を第一の職業として挙げた。このうち66人(52.4%)は他の職業がなかった。2番目の職業として最も多かったのは「学生」(32人)だった。続いて「軍人」(17人)。軍人のうち、16人は自らを「スポーツ軍人(sport soldier)」と明かした。

今回の五輪開催国であるフランスをはじめ、多くの国が国家代表級選手を軍人として採用する制度を設けている。「金にならない種目」の選手に対して経済的に支援することが目的だ。このような制度を通じて軍に身を置いた人が「スポーツ軍人」だ。スポーツの有望株を警察官に採用する国もある。今回の大会のアーチェリー選手のうち3人が警察官だった。

韓国国軍体育部隊所属の軍人たちが軍事訓練よりも運動練習を一生懸命するように、このような選手たちも「ご飯を食べて弓を撃つだけ」と言っても間違いではない。つまり、「趣味で弓を撃っていて上手くなり、五輪に出る」というのは事実とは程遠い話だ。

他の競技の事情も同様だ。自分の職業を公開した9322人のうち、3分の2を超える6381人(68.5%)は、アスリート以外の職業がなかった。続いて△学生1264人△軍人403人△コーチ331人△トレーナー198人△警察官153人の順だった。軍人と警察官が職業である参加者全員が、国から経済的な支援を受ける「職業アスリート」と見ることはできない。ただ、スポーツを職業的に行わなければ、五輪に参加することは決して容易なことではないという事実は確認できる。

世界は広く、能力者は多いため、オリンピアンが「副業」である参加者ももちろんいる。オーストラリアの射撃代表のエレナ・ガリアボビッチさん(34)は、職業欄にアスリートではなく「医師」とだけ書いた。医師を職業に含む今回の大会参加者20人のうち、唯一アスリートを職業に挙げていないケースだ。アルゼンチンの射撃代表フェデリコ・ヒルさん(36)も、アスリートを除いて「弁護士」だけを職業に書いた。射撃は、アスリートや学生を職業に挙げていない参加者が最も多い(29人)種目だ。

射撃に次いで、柔道(18人)にこのような参加者が多かった。西アフリカのベナン柔道代表として今回の五輪に出場したバランタン・ウイナトさん(28)の職業は「記者」だけだった。ウイナトさんはフランスで生まれ育ったが、今回の五輪出場を目指し、先祖が住んでいたベナンの国籍を取得した。職業にジャーナリストが含まれる参加者は4人だった。エジプトのフェンシング代表ヤラ・シャルカウィさん(25)は、記者の中でも「スポーツ記者」が職業だった。ならば、この東亜(トンア)日報のスポーツ部次長も2028年ロサンゼルス五輪出場の準備に行くことにしよう。韓国の予備役男性は皆、かつては優秀射手ではなかったか。