パク・テジュン(20)が韓国選手としては初めて、五輪男子テコンドー58キロ級で金メダルを獲得し、韓国テコンドーの歴史に新しいページを開いた。2021年東京五輪での「ノーゴールド」の屈辱も晴らした。今大会の韓国勢の12個目の金メダルだ。
パク・テジュンは8日、フランス・パリのグランパレで行われたパリ五輪のテコンドー男子58キロ級決勝で、ガシム・マゴメドフ(アゼルバイジャン)を相手に第2ラウンドの終了を1分余り残して棄権勝ちを収めた。第1ラウンドを9-0で勝ったパク・テジュンは、マゴメドフが棄権する前まで13-1で大きくリードしていた。マゴメドフが第1ラウンド序盤、蹴りの途中、左足のすねをケガし、パク・テジュンが一方的に攻める試合展開となった。
パク・テジュンは韓国選手では初めて同種目の金メダリストになった。テコンドーが初めて五輪の正式種目になった2000年シドニー五輪以後、東京五輪まで韓国は同種目で金12個、銀3個、銅7個を獲得したが、この階級では唯一優勝がなかった。「ワールドスター」イ・デフンMBC解説委員(現役引退)が2012年ロンドン五輪で銀メダルを獲得したのが、これまでの最高成績だった。
パク・テジュンはまた、韓国男子選手としては16年ぶりに五輪表彰台の一番高いところに立った。これまで韓国男子選手の金メダルは2008北京五輪のソン・テジン(68キロ級)とチャ・ドンミン(80キロ超級)が最後だった。東京五輪(銀1個、銅2個)で初めて途切れた韓国テコンドーの金脈も再び続いた。
李憲宰 uni@donga.com