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バンクシーの新作「オオカミ」が公開1時間で盗まれる

バンクシーの新作「オオカミ」が公開1時間で盗まれる

Posted August. 10, 2024 09:31,   

Updated August. 10, 2024 09:31

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正体不明の芸術家バンクシーが英ロンドンで公開した作品が盗まれ、現地警察が捜査している。バンクシーは5日(現地時間)から8日まで毎日ロンドンに一枚ずつ動物の絵を壁に残しているが、盗まれた作品は8日に公開されたものだ。

英BBCなどによると、バンクシーは同日、ロンドン南部ペッカムのライレーンの建物の上に設置された衛星アンテナに月に向かって吠えるオオカミを描いた。しかし、この作品は1時間余りで消えた。盗難現場を目撃したというある市民はBBCに、「仮面をかぶった犯人3人のうち1人が衛星アンテナを壊し、残りの2人ははしごの横にいた」と当時の状況を説明した。また、「盗難シーンを撮影していたら犯人に暴行され、携帯電話を奪われそうになった」と話した。犯人はまだ捕まっていない。

芸術性が認められ、展示やオークションで作品が高額で販売されているバンクシーは最近、ロンドンでユニークな壁画を披露し、多くの注目を集めている。バンクシーは5日、ロンドン南西部のリッチモンドの建物の壁にヤギを描いた壁画を披露したのを皮切りに、6日にはロンドン・チェルシーの住宅用建物に2頭の象の壁画を残した。また、7日にはヴィンテージ衣料品店が多いことで有名なロンドン東部のブリックレーンの電車の橋の壁に3匹の猿を描いた。

バンクシーが新作に何の説明も残していないため、作品に込められた意味に対する疑問も高まっている。一部では、今回の動物壁画を「ロンドン動物園連作」と呼び、最近英国で発生している大規模な人種差別デモを主導した極右暴徒を動物に例えたものだと解釈している。

正体不明のバンクシーは、世界各地に壁画を残し、ソーシャルメディアに写真をアップする方法で自分の作品を知らせてきた。BBCは、動物をテーマにしたバンクシーの作品公開が10、11日中に幕を閉じると予想した。


キム・ボラ記者 purple@donga.com