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元慶尚南道知事の復権めぐり非明系「歓迎」、親明系「けげん」

元慶尚南道知事の復権めぐり非明系「歓迎」、親明系「けげん」

Posted August. 10, 2024 09:32,   

Updated August. 10, 2024 09:32

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金慶洙(キム・ギョンス)元慶尚南道(キョンサンナムド)知事が、「8・15光復節特別赦免」の復権対象に含まれると伝えられ、政界が騒然としている。金慶洙氏が復権すれば、2026年の地方選挙と27年の大統領選挙に出馬する道が開かれるため、李在明(イ・ジェミョン)党代表候補の競争相手として急浮上する可能性があるとの観測が流れているからだ。非明(非李在明)系では歓迎の立場だが、親明系(李在明系)では「なぜあえて民主党全党大会を控えて復権したのか」とし、今回の復権に「野党分裂」を狙う与党の政治的意図があるという見方もある。党指導部は、「復権が確定したら、党レベルの立場を発表する」と言葉を濁した。

金斗官(キム・ドゥグァン)党代表候補は9日、立場文を発表し、「金慶洙氏の復権が民主党の多様性と躍動性を生かすきっかけになるだろう」と述べた。金斗官氏は、金慶洙氏の党内の役割を強調し、「金慶洙氏が次の地方選挙で慶尚南道知事に再挑戦するのか、党で重要な役割を果たすのか、それとも再・補欠選挙に出るのかは分からないが、政治活動をしなければならない」と述べた。 

「包容の政治、統合の政治が切実だ」と金慶洙氏の復権を求めた金東兗(キム・ドンヨン)京畿道(キョンギド)知事も歓迎するムードだ。野党関係者は、「非明系の求心点が消えた状況で、金東兗氏と金富謙(キム・ブギョム)元首相が金慶洙氏まで含めたいわゆる『3金』で李氏を牽制しようとする流れがある」と伝えた。ある非明系議員は、「金慶洙氏の権力への意志が以前より確実に強くなった」とし、「環境と余力があれば、本人も十分に李氏と競争する覚悟があるだろう」と話した。

親明系は不快なムードだ。李彦周(イ・オンジュ)最高委員候補は、「個人的に大統領の赦免権自体に反対する」とし、「(金慶洙氏を)文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の後継者とすることは非常に封建的な考え方だ」とも述べた。張耿態(チャン・ギョンテ)最高委員は同日、「(金慶洙氏の)政治活動を保障すべきだと考える」としながらも、「にもかかわらず、民主党全党大会の過程で復権をするのはすっきりしない」と話した。

政界では、「ドゥルキング・コメント操作」事件で懲役刑を受けた金慶洙氏がすぐに政界に復帰するのは適切ではないという指摘もある。野党関係者は、「とにかく選挙関連犯罪をしたため、政治復帰に先立って民心はもとより党心を説得する時間をもっと持たなければならない」と強調した。


金志炫 jhk85@donga.com