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仁川EV火災、管理所職員がスプリンクラーの停止ボタンを押した

仁川EV火災、管理所職員がスプリンクラーの停止ボタンを押した

Posted August. 10, 2024 09:32,   

Updated August. 10, 2024 09:32

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仁川(インチョン)のあるマンションの地下駐車場で電気自動車(EV)から火災が発生した事故で、火災当時、マンション管理事務所の職員がスプリンクラーが作動しないように停止ボタンを押したことが確認された。

仁川消防本部は9日、今月1日にEV火災が発生した西区青羅(チョンラ)洞マンション地下1階駐車場の火災現場付近のスプリンクラー準備作動バルブを確認した結果、スプリンクラー配管を開閉する「ソレノイドバルブ」が作動していなかったことが確認されたと明らかにした。

現場調査によると、1日午前6時9分頃、マンション管理事務所防災室の受信機に火災信号が送信された。しかし、マンション管理職員のA氏は、スプリンクラー準備作動バルブの連動停止ボタンを押した。火災信号が受信されたにもかかわらず、スプリンクラーを作動させなかったのだ。A氏はその後、地下駐車場で火災が発生したことを確認した後、6時14分頃に停止ボタンを解除した。しかし、すでに火災発生区域内の消防電気配線が燃え、受信機とスプリンクラーの間に信号が伝達されず、スプリンクラーは結局作動しなかった。

マンション管理職員は、消防設備が誤作動である場合、苦情電話が殺到するため、停止ボタンから先に押した後、火災の有無を正確に確認しようとしたという。消防当局は消防設備法違反の容疑でA氏を在宅起訴する予定だ。仁川消防本部の関係者は、「マンション管理事務所の職員が停止ボタンを押していなかったら、被害を最小限に抑えたはずだ」と述べた。

一方、損害保険会社は今回の損害について、先に補償してから、後で求償権を請求することにした。損害保険業界によると、火災を起こしたベンツEVによって損害を受けた残りの車両は、車の所有者が加入した「車両保険」特約を通じて損害が補償される。この特約は加入者が車の運転中に、相手なしに事故を起こした場合や、火災、爆発、盗難などで車が破損した時に修理費などを支払う担保である。保険会社はまず被害車両に対して補償し、今後、火災の責任の所在が判明して賠償責任者が分かれば、その責任者に代位求償を行うものと見られる。


車埈昊 run-juno@donga.com