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北朝鮮代表団が7年ぶりにロシアの防衛産業展示会に参加、兵器取引の可能性も

北朝鮮代表団が7年ぶりにロシアの防衛産業展示会に参加、兵器取引の可能性も

Posted August. 10, 2024 09:33,   

Updated August. 10, 2024 09:33

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今月中旬、ロシアで開かれる国際軍事技術フォーラムに北朝鮮代表団が7年ぶりに参加する。北朝鮮とロシアが6月に軍事同盟レベルに準ずる新たな条約を締結した中、今回のフォーラムを機に、両国の軍事分野当局者間でロシアの先端兵器提供など軍事協力の議論が行われる可能性があるとみられている。すでに韓国情報当局は、軍事分野でロシアの一部技術移転を含む朝ロ間の協力が進んでいると見ている。

自由アジア放送(RFA)は9日、ロシアのスプートニク通信などを引用し、「北朝鮮の軍事分野関係者が今月中旬、ロシア・モスクワで開かれる国際軍事技術フォーラム『ARMY2024』に参加する」と報じた。15~21日に開かれる同フォーラムは、ロシアが世界各国の代表団の前で兵器を大々的に宣伝する防衛産業展示会だ。北朝鮮は2016年と17年にもロシア国防部の招待でこのフォーラムに参加した。昨年9月と今年6月の朝ロ首脳会談後、北朝鮮代表団がロシアの軍事展示会を訪れるのは初めて。今回のフォーラムでは、300以上の最先端軍事装備が公開される予定だ。

北朝鮮代表団の団長は公開されていないが、今回のフォーラムを機に両国の高官級間で各種兵器支援問題が議論される可能性があるとの観測が浮上している。航空機や装甲車だけでなく、大陸間弾道ミサイル(ICBM)や極超音速ミサイルなどロシアの北朝鮮への先端兵器及び関連技術支援問題が取り上げられる可能性があるということだ。アジア太平洋研究センター(CAPS)のデビッド・マクスウェル副代表はRFAに、「北朝鮮とロシアの高官間で兵器取引に関する議論が行われる可能性がある」とし、「北朝鮮はロシアの先端技術の移転を受けることに大きな関心がある」と話した。

韓国情報当局は昨年7月、ロシアのショイグ国防長官(当時)が訪朝した後、北朝鮮の軍事代表団が何度もロシアを訪問したことや、多数のロシア空軍機が頻繁に北朝鮮に就航している動きを把握してきたという。特に、ロシアが北朝鮮の軍事偵察衛星開発に関連する技術を支援していると見ている。

国際社会の懸念にもかかわらず、朝ロ両国は6月の首脳会談以降、公然と軍事交流を続けている。先月、金日成(キム・イルソン)軍事総合大学のキム・グムチョル学長を団長とする北朝鮮代表団がロシアを訪問し、同月、ロシアのアレクセイ・クリボルチコ国防次官が訪朝した。特に、クリボルチコ氏は、プーチン大統領の訪朝後、北朝鮮を公開的に訪問した最初の高官であったため、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が直接接見する場面もあった。


申圭鎭 newjin@donga.com