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自信をつける「代表流思考」とは、「世界最高は私」「針の穴?通過してみせる」

自信をつける「代表流思考」とは、「世界最高は私」「針の穴?通過してみせる」

Posted August. 12, 2024 09:07,   

Updated August. 12, 2024 09:07

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「前の客がパンを全部買い占めてくれたため、焼きたてのパンを食べることができた」。ガールズグループ「IVE(アイヴ)」のメンバー、チャン・ウォニョン(20)はどんな状況下でもこのように「超前向きな」態度を見せ、「ウォニョン流思考」という言葉を流行させた。

「ヒョジン流思考」もこれに劣らない。パリ五輪射撃の女子10mエアライフル金メダリストのパン・ヒョジン(17)は決勝で終始リードしたが最後の一発をミスし、勝負をシュートオフに持ち込まれる激闘を繰り広げた。結局、0.1点差で勝利したパン・ヒョジンは「今朝『今日の運勢』を見たら『皆が私を認めることになる日』と書かれていた。シュートオフまで行ったのは天から授かったチャンスだと思った」と笑顔を見せた。パン・ヒョジンが今回の大会を準備しながらノートパソコンの隅に貼っておいた「どうせこの世界で最高は私」というメモと「私も足りないけど、他の人も大したことない」という座右の銘も今大会中に人気を集めた。

より強い自信が必要な時は、「上から目線の考え方」も役に立つ。フェンシング男子サーブルで2冠を達成したオ・サンウク(28)は、個人戦決勝で14-5でリードしていたが、相次いで6失点し、てピンチに追い込まれた。その時、ウォン・ウヨン・コーチ(42)が「やればできる。お前が最高なんだから」と叫んだ。オ・サンウクは競技終了後に「『いいぞ、いいぞ』と言ってくれたので、本当に自分はうまいんだと思うようになり、結局うまくできた」と話した。



「シヒョン流思考」も落とせない。昨年、杭州アジア大会に続き、アーチェリー3冠に輝いたイム・シヒョン(21)は、「次の大会でまた3冠をするのは簡単だと思うか」という言葉がプレッシャーになるところだった。ところが、どうせ自分と目標が同じなら、ありがたいことではないかと思い、普通に針の穴を通過してみせようじゃないかと思うようになった」と話した。

回復力が必要な時は「イェジ流思考」だ。「大丈夫。みんな自分よりうまくない」というマインドで射撃10mエアピストルで銀メダルを首にかけたというキム・イェジ(32)は、メイン種目の25mピストルでタイムオーバーとなり0点を獲得して敗退した。しかし「一度0点を取ったからといって世の中が崩れるわけではない」と言って涼しい顔を見せた。

「孫興民(ソン・フンミン)さんがなぜあんなによく泣くのか分かった」というキム・ジュヒョン(22・ゴルフ)の言葉のように、国を代表して五輪に出るのは国際舞台に慣れている選手にとっても簡単なことではない。「メダルを取ったからといって濡れているな。日が昇れば乾く」というキム・ウジン(32・アーチェリー)の言葉が、すべてのメダリストにとって金科玉条になる理由だ。メダルが取れなかったからといって挫折することもない。2012年ロンドン五輪の時、ライバル選手がドーピング違反ではく奪された銅メダルを12年後に繰り上げで授与されたチョン・サンギュン(41)は、重量挙げ代表の後輩パク・ジュヒョ(27)に「五輪7位はただの7位じゃない。世界7位だ。落ち込むことはない」と言い聞かせた。

黃奎引 kini@donga.com