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トランプ氏、ハリス氏を攻撃したことがブーメランに

トランプ氏、ハリス氏を攻撃したことがブーメランに

Posted August. 12, 2024 09:11,   

Updated August. 12, 2024 09:11

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米共和党大統領候補のトランプ前大統領が、民主党大統領候補のハリス副大統領を攻撃しようとしたところ、「虚言」論議を呼び、「黒人の顔も区別できない」という非難に包まれた。米紙ニューヨーク・タイムズは、11月の大統領選挙を左右する重要な競合州の世論調査で、トランプ氏が誤差の範囲内でハリス氏にリードされたとし、「ハリス氏登板後、最悪の3週間を経験している」と伝えた。

トランプ氏は8日、フロリダ州パームビーチにある私邸マールアラーゴでの記者会見で、サンフランシスコ元市長ウィリー・ブラウン氏について、「彼をよく知っている。一緒に乗ったヘリコプターが墜落しかけて緊急着陸したことがある」と話した。そして、「ブラウン氏はハリス氏が好きではなかった。当時、ハリス氏は『ひどい』と言った」と主張した。

ウィリー・ブラウンウン氏に関する質問が出たのは、ハリス氏がダグラス・エムホフ氏と結婚する前、一時期交際していたからだ。31歳年上のウィリー・ブラウンウン氏は、当時検事だったハリス氏を主要補職に任命し、物議を醸したこともあった。

問題は、トランプ氏の発言が事実ではなかったことだ。同紙によると、ウィリー・ブラウン氏は「トランプ氏とヘリコプターに乗ったことはない。すべて嘘だ」と語った。トランプ氏が話したその時にヘリコプターに一緒に乗っていた人たちも「緊急事態もなかったし、ハリス氏について話したこともない」と口をそろえた。当時一緒に乗っていた「ブラウン氏」は黒人のウィリー・ブラウン氏ではなく、白人のジェリー・ブラウン・カリフォルニア州元知事だったことが確認された。

トランプ氏がヘリコプターで危機を経験したことはあったが、同紙によると、ウィリー・ブラウン氏ではなく、黒人政治家のネイト・ホールデン元カリフォルニア州上院議員とヘリコプターに乗っていて緊急着陸したことがあった。これに対して、「トランプ氏は黒人の顔も分からない」という嘲笑まで起きている。ホールデン氏は、「ブラウン氏は背が低く、髪が薄い。私は髪が多くて背が高いのに、似ているようだ」と話した。ウィリー・ブラウン氏も、「トランプ氏が黒人を区別できないと考えたくない」とし、「私をビヨンセと考えては困る」と話した。

一方、同紙とシエナ大学の8日の世論調査で、ハリス氏は、ミシガン州とペンシルベニア州、ウィスコンシン州の主要な3つの競合州で50%の支持率を獲得し、46%にとどまったトランプ氏を誤差範囲(±4.2~4.8%)内で上回った。


林雨宣 imsun@donga.com