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上昇勢のハリス氏、選挙集会後3週間でトランプ氏に追いつく…競り合いも同点

上昇勢のハリス氏、選挙集会後3週間でトランプ氏に追いつく…競り合いも同点

Posted August. 13, 2024 09:25,   

Updated August. 13, 2024 09:25

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先月13日(現地時間)の襲撃直後、一時「大統領選の勝機をつかんだ」とみられた米共和党大統領候補のトランプ前大統領が、民主党の大統領候補交代後、支持率の停滞に陥った。一方、民主党の大統領候補であるハリス副大統領は、最近の主な世論調査で明確な支持率上昇傾向を見せている。ハリス氏の上昇は、全米および7つの競合州の世論調査で共通して現れている。

焦ったトランプ氏は「ネガティブ攻勢」のレベルを高めている。トランプ氏は最近、ハリス氏のミシガン州選挙集会時に空港に集まった民主党支持層の写真について、「人工知能(AI)で操作した写真」と主張した。ハリス氏が女性であり、非白人であることを攻撃して嫌悪感を助長するという批判を受けたトランプ氏が、写真捏造説まで提起したことをめぐり、支持率低迷による焦りを見せていると言われている。トランプ陣営に対するハッキング、追加ハッキングの可能性なども、このような厄介な状況を示すさらなる一面と解釈される。

● ハリス、選挙集会開始3週間でトランプ氏より優位に

ハリス氏は、バイデン大統領が民主党大統領候補を辞退した2日後の先月23日から大統領選挙集会を始めた。当時、リアル・クリア・ポリティクス(RCP)とニューヨーク・タイムズ(NYT)などが主要世論調査を分析した結果によると、ハリス氏はトランプ氏に遅れをとっていた。先月23日のNYTの調査では、ハリス氏は米50州全体で45%の支持を得て、トランプ氏(48%)に押されていた。RCPの調査でも45.9%を記録し、やはりトランプ氏(47.5%)より低かった。

しかし、ハリス氏は大統領候補選出のための民主党代議員の過半数確保(2日)、候補公式指名(5日)などを機に本格的に支持率が上昇していった。ハリス氏は、RCPとNYTの両方の調査で、候補として公式指名された5日を起点にトランプ氏を抜いた。RCPの最後の調査が行われた8日、NYTの11日の調査ではその差をさらに広げた。

ハリス氏は11日時点のNYT調査で48%の支持率でトランプ氏(47%)を抑えた。8日のRCP調査でも47.6%を獲得し、トランプ氏(47.1%)を上回った。支持率格差は大きくないが、選挙集会を始めてからわずか3週間足らずの期間で「劣勢」を「僅差優勢」に逆転させた。

競合州でも同様の流れが感じられる。特に、ハリス氏は7つの競合州のうち、最も多くの選挙人団(19人)がかかっているペンシルバニア州でも明らかに上昇傾向にある。先月23日、ここでハリス氏の支持率は45%で、トランプ氏(49%)に誤差の範囲外で劣勢だったが、11日現在、48%で同率となっている。

● 慌てたトランプ氏「ハリス群衆、AI操作」主張

トランプ氏は11日、ソーシャルメディアのトゥルース・ソーシャルに、ハリス氏がミシガン州選挙集会のためにデトロイト近郊の空港に到着した際に集まった聴衆を取り上げ、「ハリス氏が空港で騙した。そのような群衆は実際には存在しない」と主張した。トランプ氏は、「そこには誰もいなかった。AIで操作された偽の画像であり、ハリスは嘘つきだ」と述べた。

現場にいた多数の取材陣は、「実際に多くの人が集まり、その行列が空港の外まで続くほどだった」とし、「嘘をついたのはトランプ氏の方だ」と反論した。NYTは、「同日の群衆は数千人の人々とNYTを含むニュースメディアが目撃した」と伝えた。米紙ワシントン・ポスト(WP)も「同日のイベントはライブでストリーミングされた。1万5千人が格納庫を埋め尽くし、参加者が滑走路に押し寄せた」と報じた。

10日、トランプ陣営が正体不明のハッカーの攻撃を受け、主要文書がハッキングされたことをめぐる波紋も続いている。トランプ陣営側は「背後にイランがある」と主張しているが、明確な証拠を提示できていない。トランプ氏は大統領時代(2017年1月~21年1月)にイランとの「核合意」を一方的に破棄するなど物議をかもした。そのような中、同紙は11日、トランプ陣営に対する追加ハッキングの可能性があると伝えた。


キム・ボラ記者 ニューヨーク=イム・ウソン特派員 purple@donga.com