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ハリス氏の5つのアキレス腱、伸びる支持保てるか

ハリス氏の5つのアキレス腱、伸びる支持保てるか

Posted August. 14, 2024 09:57,   

Updated August. 14, 2024 09:57

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5日に米民主党の大統領候補として公式に確定したハリス副大統領が、安定した支持率上昇を見せている。全国単位の世論調査はもとより、主要な競合州でも共和党大統領候補のトランプ前大統領の支持率を上回った。

ただし、このような支持率上昇が続くかどうかについては意見が分かれる。「バイデン大統領の突然の辞任で候補になったハリス氏がメディアや批判的な有権者とある種の『ハネムーン』期間を持ち、特に攻撃を受けなかったことが現在の支持率に反映された」という意見と、「競合州の若い有権者の間でハリス氏の人気が高いため、この傾向は続くだろう」という意見が対立する。来月10日に行われるハリス氏とトランプ氏のテレビ討論会が、11月の大統領選挙の情勢を左右するとみられる。

●ハリス氏の5つの課題

12日、米政治メディア「ポリティコ」は、ハリス氏が大統領になるために解決すべき5つの課題として、記者会見、トランプ陣営の攻撃への対応、経済、国境及び移民、イスラエルをめぐる問題を挙げた。

ハリス氏は、民主党大統領候補になってからまだ一度も記者会見やインタビューをしたことがない。副大統領初期の移民関連インタビューで未熟さを何度も露呈し、多くの批判を受けたことと無関係ではないとみられる。ハリス氏は8日、取材陣と会った際にも6つの質問を受けたが、回答はすべて2文以上を超えないほど短かったと、米紙ワシントン・ポストは伝えた。

トランプ氏はこれをめぐって、「ハリス氏は記者会見をするほど頭が良くない。有能でもない」と追い込んでいる。11月5日の大統領選挙まで3ヵ月も残っていない状況で、いつまでもメディアを避けることはできない。

ポリティコは、来月のテレビ討論でハリス氏がトランプ氏の暴言や人身攻撃にどのように対応するかも重要だと指摘した。これまでトランプ氏は、ハリス氏に対して、「知能(IQ)が低い」「ハリス氏が副大統領になったのは、ただ単に黒人女性だからだ」と主張した。このようなトランプ氏に対して、明快で説得力のある反論をする必要があるということだ。

ハリス氏が取り扱った不法移民問題も票を左右する変数として挙げられる。在任時、国境の壁の建設を掲げたトランプ氏は、ハリス氏を「無能な国境ツァーリ」と攻撃した。

また、最近の相次ぐ経済指標の低迷で不況警告ランプが点灯した米経済の解決策、イスラエルとイランの全面戦争の可能性など、「世界の火薬庫」である中東関連の質問にハリス氏がどのように答えるかも観戦ポイントだ。

●ハリス氏、全国世論調査でトランプ氏をリード

政治メディア「ザ・ヒル」、選挙専門サイト「ディシジョンデスクHQ」が12日、最近実施された114件の世論調査結果を平均した結果、ハリス氏の全国支持率は47.8%だった。トランプ氏(46.4%)を1.4ポイント差で押さえた。

ハリス氏は、大統領選候補選出の前日の4日を起点に全国支持率でトランプ氏を上回った。当時、ハリス氏はわずか0.2ポイント差でトランプ氏を上回ったが、7日0.9ポイント、9日1.0ポイント、12日1.4ポイントと格差がますます拡大している。

特に、ハリス氏は、大統領選の行方を左右する7つの競合州、ペンシルバニア、ミシガン、ウィスコンシン、ノースカロライナ、ジョージア、ネバダ、アリゾナ州のうち、比較的多くの選挙人団がかかっているペンシルバニア、ミシガン、ウィスコンシンの3州を対象にした調査でも、トランプ氏を4ポイント差でリードした。当初、民主党支持傾向が強かったが、2016年の大統領選挙ではすべてトランプ氏が勝利し、トランプ氏のホワイトハウス入りを助けたところだ。

特に、競合州の若い有権者の間では、ハリス氏の支持率上昇が著しい。世論調査会社ソーシャルスフィアによると、ハリス氏は7つの競合州の18~29歳の有権者から51%の支持を得て、トランプ氏(42%)を大きく上回った。


崔智善 aurinko@donga.com