Go to contents

グーグルが「音声AI秘書」搭載のスマホを公開、三星やアップルと三つ巴の戦いに

グーグルが「音声AI秘書」搭載のスマホを公開、三星やアップルと三つ巴の戦いに

Posted August. 15, 2024 09:16,   

Updated August. 15, 2024 09:16

한국어

グーグルが、次世代音声人工知能(AI)秘書機能を搭載したスマートフォンを披露した。アップルがオープンAIと提携して、音声秘書「SIRI」のAIアップグレードバージョンの発売を予告した中、一歩先に市場に出したのだ。三星(サムスン)はこれより先の今年初め、AI機能を搭載したギャラクシーS24を発売し、AIスマートフォンの主導権争いはさらに激しくなる見通しだ。

グーグルは13日(現地時間)、米カリフォルニア州マウンテンビューの本社で新製品公開行事「メイド・バイ・グーグル2024」を開き、自社の最新スマートフォンピクセル9シリーズとこれに搭載される人工知能(AI)モデル「ジェミナイ」の新機能を公開した。同日発売した「Gemini Live」は、ユーザーと対話が可能な音声機能だ。「ヘイグーグル」という命令語でAIを呼び出し、情報検索またはスマートフォンの操作を指示できる。Gメールや地図などのグーグルアプリだけでなく、カレンダーのような携帯電話の従来の機能とも連動が可能だというのがグーグルの説明だ。ジェミナイにアラームを合わせるように要請したり、ユーチューブミュージックを再生するよう命令したりすることも可能だ。今後数週間以内にこの機能を使用できると、グーグルは明らかにした。

グーグルは通常、10月に新しいスマートフォンを公開してきたが、今年は2カ月前倒しした。来月に予定されているアップルの「アイフォーン16」の発売より先に市場に出したのだ。Gemini Liveは、グーグルのピクセルフォンだけでなく、三星のギャラクシーフォンでも利用できるため、汎アンドロイド陣営のアップル「SIRI」への挑戦状だという分析も出ている。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、アイフォーン向けの「Gemini Live」は、時間差を置いて発売される見通しだ。

アップルは当初、9月にアイフォーン16を公開し、一緒にAI技術であるアップルインテリジェンスを搭載するものと予想されたが、計画が遅れていることが分かった。10月頃にアップデートされるiOS18.1からアップルインテリジェンスが適用され、アイフォーン16発売後、1ヵ月後から本格的なAIスマートフォンを利用できるようになるものと見られる。アップルインテリジェンスの中核は「賢くなったSIRI」だ。アップルは6月、年次世界開発者会議(WWDC)で自社の音声秘書「SIRI」にオープンAIの「GPT-4o」を融合すると発表し注目を集めた。

三星電子は今年1月、世界で初めてリアルタイムで13の言語の通訳、翻訳などの機能を前面に出したオンデバイスAI搭載スマートフォン「ギャラクシーS24」を発売した。オンデバイスAIは、従来のクラウド基盤のAIではなく、端末自体でAI機能を遂行し、セキュリティに強みを持っている。先月はこれを採用したギャラクシーZフリップ6とZフォールドを発売し、当初S24に採用していたAI機能を2023年以降発売されたすべてのSシリーズとZシリーズに拡大したことがある。

三星に続き、グーグルとアップルがAIスマートフォン市場に参入し、市場勢力図がどのように再編されるかも注目される。高麗(コリョ)大学人工知能研究院のチェ・ビョンホ教授は、「単純に液晶のサイズを大きくし、カメラ機能をアップグレードする既存の戦略だけでは、スマートフォン市場で競争力を確保しにくくなっている」とし、「差別化のために、グローバル企業がAIスマートフォンのような革新的モデルの開発に乗り出すことは拒否できない傾向だ」と話した。


ハン・ジョンホ記者 hjh@donga.com