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「100キロ100回完走...楽しみながら走るので膝は問題ないです」

「100キロ100回完走...楽しみながら走るので膝は問題ないです」

Posted August. 16, 2024 09:21,   

Updated August. 16, 2024 09:21

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登山が好きで、2004年からはマラソンを始めた。高校の同窓生が主軸となったフィムン校友マラソン同好会に出会ったからだ。会社を定年退職して2年前に個人タクシーを開業したイ・ハングさん(63)は先月27日、マラソンフルコース42.195キロを500回、4日100キロ以上のウルトラマラソンを100回完走した。20年間大会に出場して走った距離だけでも3万1千キロを超える。

「山登りをしていましたが、03年に偶然、10キロマラソンに出場しました。記録は52分台でした。記録が良いからマラソンをするのはどうかと言われました。それでもなかなか踏み出せずにいたところ、04年1月、同好会を知りました。04年1月から一緒に走っています」。

同好会は、毎週第2・4土曜日午後3時、ソウル漢江(ハンガン)の汝矣島(ヨウィド)公園や南山(ナムサン)で会って走る。白頭大幹を縦走するほどよく山に登ったおかげで下半身が鍛えられたためか、マラソンも苦にならなかった。04年3月に初めてフルコースに挑戦し、4時間56分で完走した。その年の末に4時間30分、05年10月に3時間58分で「サブフォー」(4時間未満で完走)を達成した。最高記録は12年3月のソウルマラソン兼東亜(トンア)マラソンで立てた3時間32分。東亜マラソンは05年から一度も欠場することなく走った。イさんは12年が個人的にマラソンで最高の年だったという。マラソンフルコース100回目完走、ウルトラマラソン100キロを2回完走し、大韓民国横断308キロも成功した。大韓民国横断308キロは、仁川江華(インチョン・カンファ)を出発し、江原道江陵(カンウォンド・カンヌン)鏡浦台(キョンポデ)がゴールだ。

「09年に初めてウルトラマラソンを走りました。フルコースを完走するうちに自然とウルトラマラソンが見えてきました。その年の4月にソウル南山で行われた50キロを完走し、6月に初めて100キロを13時間50分で完走しました。フルコースと並行して1年に100キロ以上を2、3回走りましたが、17年に1961年生まれ丑年ウルトラマラソンの会に加入して本格的に走るようになりました」。

「丑年会」は、トレーニングを一緒にするのではなく、全国ウルトラマラソン大会に一緒に出場する同好会だ。イさんは17年に8回、18年に17回、19年にはなんと25回、100キロ以上の大会に出場した。19年6月の200キロも34時間42分で走った。100キロの自己最高記録は18年11月に立てた11時間33分。しかし、13時間から16時間までゆっくり走っている。

「ウルトラマラソンというと、みんな怖がりますが、思ったより簡単です。私は上り坂は歩き、平地と下り坂だけ走ります。大事なのは、記録を全く気にしないことです。疲れたら休んで行きます。10時間以内に入ろうと頑張って走る人もいますが、そうすると体を壊す可能性があります。私は今まで一度も怪我をしたことはありません」。

イさんはマラソン開始当初はトレーニングを計画的に行ったが、ある時からトレーニングをせずに大会に出場しているそうだ。イさんは、「フルコースを4時間以内に入るにはトレーニングが必要です。でも、トレーニングすることがストレスになりました。毎日走るのが大変で、フルコースを50回完走した後は、トレーニングをせずに大会だけ走っています」と話した。その代わり、ほぼ毎週末、大会に出場している。全国のマラソン大会はほとんど出場した。

しかし、タクシーを運転して1日600~700歩しか歩けず、トレーニングが必要な状態になったという。20年、新型コロナウイルス感染拡大後、マラソン大会が減ったこともイさんの競技力を低下させた。出場大会の数が減ったためだ。最近はフルコースで「サブフォー」の記録を出すことが難しくなり、100キロも16時間をはるかに超えてしまった。「ファンラン(楽しみながら走る)」も基本的な体力が必要なのかもしれない。再びトレーニングを始めた。

イさんは17日、釜山海雲台(プサン・ヘウンデ)で開かれる第20回釜山サマービーチウルトラマラソン100キロに出場する。100キロ100回目の完走から2週間ぶりに再び走る。これまで100キロを100回以上走った人は、イさんが韓国で36人目だという。

「考え方の違いです。私はウルトラマラソンに出場する時は、知人と話しながら楽しく走ります。余裕を持とうとしています。完走すると、体の中の老廃物が排出されたような気分になります。これが楽しみで走っています」。