サッカーファンにとって眠れない夜が始まる欧州リーグの2024~2025シーズンが開幕を迎えた。
スペインリーグは16日午前2時に行われたアスレチッククラブ・ビルバオ対ヘタフェCFの試合で、欧州5大リーグの中で一番先にスタートした。欧州5大リーグは、欧州サッカー連盟(UEFA)リーグランキングトップ5のリーグ(イングランド、イタリア、スペイン、ドイツ、フランス)のことを意味する。イングランド・プレミアリーグ(EPL)とフランス・リーグ1は17日、イタリア・セリエAは18日にシーズン初戦が行われる。ドイツ・ブンデスリーガは24日開幕する。
EPLで10回目のシーズンを迎える孫興民(ソン・フンミン、32、トッテナム・ホットスパー)は、リーグでの攻撃ポイント(ゴール+アシスト)「200」到達に挑戦する。孫興民は2015~2016シーズンから昨シーズンまで、トッテナムだけで9シーズン間プレーし、EPL通算攻撃ポイント「182」(120ゴール、62アシスト)を記録した。
スポーツデータサイト「StatMuse」などによると、EPL通算攻撃ポイントが200以上の選手はアラン・シアラー(1位=324)とウェイン・ルーニー(2位=311個)など12人だけだ。攻撃ポイントが200未満のEPL現役選手の中ではチェルシーのラヒーム・スターリング(16位=186)の攻撃ポイント順位が最も高く、その次が孫興民(18位)だ。今季に孫興民は9シーズン連続でリーグ2ケタ得点に挑戦するが、昨シーズン(17ゴール、得点ランキング8位)のような得点力を維持すれば、スターリング(昨シーズン8ゴール)より早く攻撃ポイント200に到達できる。20日、レスターシティとのアウェーでシーズンを始める孫興民は「今シーズンは自分の限界がどこまでなのか感じてみたい」と意気込みを語った。
ウルバーハンプトンの黄喜燦(ファン・ヒチャン、28)は、2シーズン連続のリーグ2ケタ得点に挑戦する。黄喜燦は昨シーズンにリーグ12ゴールで得点15位タイにつけた。2021~2022シーズンからEPLでプレーしている黄喜燦が10ゴール以上を決めたのは昨シーズンが初めて。黄喜燦が今季に得点ランキングトップ10入りを果たすためには、着実に得点力を維持すると同時に、負傷なしにシーズンを消化しなければならない。サッカーデータサイト「トランスファーマルクト」によると、黄喜燦は最近2シーズンで6度戦力から離脱したが、このうち3回がハムストリング負傷だった。ウルヴァーハンプトンのシーズン初戦は17日のアーセナル戦だ。
フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(PSG)で2シーズン目を迎えた李康仁(イ・ガンイン、23)は17日、ル・アーブルとの開幕戦を控えている。李康仁は昨シーズン、リーグ23試合に出場し、3ゴール4アシストでPSGの3連覇に貢献した。リーグ1最強のPSGは、6度もリーグ得点王に輝いたキリアン・ムバッペ(26)が6月、レアル・マドリード(スペイン)に移籍し、攻撃陣に重みが落ちた状態だ。PSGは、ムバッペの空白を埋めるため、攻撃要員の補強を狙っている。このため、李康仁はサイドアタッカーと攻撃的MFのポジションで熾烈な主力争いを繰り広げるものと見られる。
ドイツ・ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンのDFキム・ミンジェ(28)は名誉回復に乗り出す。昨シーズン序盤、主力として活躍したが、アジアカップから復帰した2月からベンチに押し出された。昨シーズン、リーグ12連覇達成に失敗したミュンヘンは、トーマス・トゥヘル監督との契約を解除し、元ベルギー代表DFヴァンサン・コンファニ氏を監督に迎え入れた。キム・ミンジェの立場にも変化が生じた。ベルギー代表出身のコンパニ監督は「キム・ミンジェは現役時代の私と守備スタイルが似ている」と話した。キム・ミンジェは、「今季の目標はまず主力の座を獲得すること」と話した。ミュンヘンは25日、ヴォルフスブルクと今季初戦を行う。
鄭允喆 trigger@donga.com