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ハリス米副大統領、共和党優勢の「サンベルト」4ヵ所で躍進

ハリス米副大統領、共和党優勢の「サンベルト」4ヵ所で躍進

Posted August. 19, 2024 09:29,   

Updated August. 19, 2024 09:29

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米民主党の大統領候補に指名されたハリス副大統領が、これまで共和党が優勢とされてきた南部の4つの競合州でも共和党の大統領候補のトランプ前大統領を脅かしている。今年11月の大統領選挙の行方を左右する7つの競合州のうち、これまで衰退した工業地帯、すなわち「ラストベルト」(rust belt)」では民主党が優勢、温暖な気候で「サンベルト(Sun Belt)」と呼ばれる南部4州では共和党が優勢というのが定説だったが、最近、ハリス氏がサンベルトでも躍進している。

17日、米紙ニューヨーク・タイムズとシエナ大学がノースカロライナ、ジョージア、アリゾナ、ネバダの4つの「サンベルト」で両候補の支持率を調査した結果、ハリス氏はアリゾナ州で50%の支持率を得て、トランプ氏(45%)を5ポイント差で押さえた。

ハリス氏はノースカロライナ州でも49%の支持を得て、トランプ氏(47%)を上回った。バイデン大統領は2020年の大統領選当時、ノースカロライナ州でトランプ氏に敗れたが、この様相が変わってきているのだ。

ただし、トランプ氏はジョージア州で50%の支持率でハリス氏(46%)を上回った。ネバダ州でも48%でハリス氏(47%)をわずかにリードした。

同紙はこれについて、サンベルトの有権者のうち、親イスラエル政策などでバイデン氏を支持することを躊躇していた若者層、非白人、女性有権者などがハリス氏を支持していると分析した。実際、ハリス氏は4州の黒人有権者の84%、ラテン系有権者の54%の支持を得た。

同地域の女性有権者の支持も予想される。最近、アリゾナ州とネバダ州は11月の大統領選挙の日に、人工妊娠中絶の権利を州憲法に明記する住民投票を共に実施することを決めた。米国初の女性副大統領であり、これまで人工妊娠中絶権を擁護してきたハリス氏に有利に作用するとみられる。

米紙ワシントン・ポストも16日、独自の予測モデルをもとに、ハリス氏がトランプ氏よりも大統領選勝利の可能性が高まったと分析した。米大統領選の勝者は、50州の合計538人の選挙人団の過半数(270人)を獲得しなければならない。同紙は、現在の情勢なら、トランプ氏はラストベルト3州、サンベルト4州の7つの競合州ですべて勝利しなければならないが、ハリス氏はラストベルト3州またはサンベルト4州のうち1州だけ勝利しても270人を確保できると診断した。

これは民主党の票田とされるカリフォルニア州(選挙人団54人)、ニューヨーク州(28人)などに多くの選挙人団がかかっているためとみられる。固定票の確保が容易なため、競合州では一部だけ勝利してもホワイトハウス入りの可能性が高まるということだ。


キム・ボラ記者 purple@donga.com