今年上半期(1~6月)に韓国国内企業が、グローバルテレビ市場でプレミアム製品を前面に出して、高付加価値市場における中国や日本などライバル会社との格差をさらに広げたことが分かった。
19日、市場調査会社のオムディアによると、三星(サムスン)電子とLG電子の世界テレビ市場でのシェアは、上半期に金額基準でそれぞれ28.8%と16.6%を記録し、1位と2位だった。次は中国のTCLとハイセンスの順で、シェアはそれぞれ12.1%と10.0%だった。三星電子は下半期(7~12月)もこのようなシェアを維持すれば、19年連続で1位を達成することになる。
三星電子とLG電子は、特にプレミアム市場で頭角を現している。2500ドル(約333万ウォン)以上の市場で、三星電子は52.8%、LG電子は28.6%を占めている。両社合わせて81.4%で、昨年上半期の80.0%よりさらにシェアを拡大した。LG電子は特に、昨年上半期の18.2%から今年は10.4ポイント伸ばした。三星電子は、「今年発売した人工知能(AI)テレビをはじめ、ネオQLEDや有機発光ダイオード(OLED)など高価製品中心の販売戦略が功を奏した」と説明した。LG電子は、「オーレッドエボ(evo)」を皮切りに、業界最多のラインナップ(40~90型)を前面に出して、プレミアムテレビのリーダーシップを強固にした」と明らかにした。
OLEDテレビ市場は、金額基準でLG電子が49.4%と断トツの1位だった。三星電子は27.2%で2位だが、昨年上半期の18.4%から8.8ポイント上昇した。その間、日本のソニーは17.9%から11.7%に縮小した。
ただ、中低価格市場では、コストパフォーマンスを前面に打ち出した中国企業の追撃が激しい。大型テレビでこのような現象が目立っている。80型以上のテレビ市場で、TCLは昨年上半期の10.7%から今年上半期は16.2%に伸び、ハイセンスも9.6%から12.3%に拡大した。
一方、三星電子とLG電子は同期間、それぞれ8.2ポイントと0.5ポイント減り、33.5%と13.5%だった。テレビ業界の関係者は、「中国企業が安い液晶表示装置(LCD)テレビを武器に市場を拡大した結果だ」と話した。
パク・ヒョンイク記者 beepark@donga.com