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中国「原発11基を追加建設」、2030年に最大保有国

中国「原発11基を追加建設」、2030年に最大保有国

Posted August. 21, 2024 10:05,   

Updated August. 21, 2024 10:05

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中国は今年、5つの新規原発プロジェクトを承認し、計11基の原発を追加で建設することにした。最近、中国はグリーンエネルギーへの転換を名分に原発建設に拍車をかけており、2030年には世界最大の原発保有国になるという見通しが出ている。

20日、国営新華社通信によると、李强首相は前日、国務院常務委員会を開き、「江蘇徐偉第1段階」など5つの原発プロジェクトを承認した。今回の決定を受け、中国は少なくとも2200億人民元(約41兆ウォン)をかけて、原発11基を追加で建設する予定だ。これは最近、中国が承認した新規原発の中で最も多い数値だ。

中国は先月31日、「経済・社会発展の加速化と全面的なグリーン転換に関する意見」を通じて、2030年までに太陽光・風力・原子力など非化石エネルギーの消費の割合を約25%までに増やすと発表している。原発の場合、現在56基が稼動中であり、これを通じて中国全体の電気需要の5%を賄っている。中国はすでに原発38基を承認したか、追加建設しているが、今後も毎年10基程度を追加承認するというのが地元メディアの分析だ。ブルームバーグ通信は、「中国は2030年までに、フランスと米国を抜いて世界で最も多くの原発を保有することになるだろう」と見込んだ。

中国は2011年、日本の福島原発事故以降、新規原発の建設を中断したが、2019年に再開した。2019年に6基、2022年と2023年は10基など、新規承認の規模を増やしている。中国が原発建設を増やすのは、低炭素エネルギー政策の目標達成だけでなく、エネルギー安保の側面も考慮したものだという分析が出ている。「ウクライナ戦争」と「ガザ地区戦争」等の影響でエネルギー価格が大幅に上がったうえ、人工知能(AI)のブームで半導体電力需要が継続的に大きく増えるほかはないためだ。


金喆仲 tnf@donga.com