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北朝鮮兵が休戦ラインの地雷原を越えて徒歩で脱北

北朝鮮兵が休戦ラインの地雷原を越えて徒歩で脱北

Posted August. 21, 2024 09:58,   

Updated August. 21, 2024 09:58

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北朝鮮の軍人が20日未明、江原道高城郡(カンウォンド・コソングン)付近の東海(トンへ)線近くの休戦ライン(軍事境界線=MDL)を歩いて越えた。この軍人は、身柄確保のために現場に出動した韓国軍兵士を見るやいなや、自分の名前と所属、階級などを明かし、「生活が苦しくて韓国に来た」と言ったという。北朝鮮軍が徒歩で越境したのは、公開された事例から2019年7月以来5年ぶりだ。8日には、北朝鮮住民1人が仁川江華郡喬桐島(インチョン・カンファグン・キョドンド)の北朝鮮側漢江(ハンガン)河口の中立水域から徒歩で脱北した。

韓国軍内外では、先月21日から「フル稼働」中の韓国軍の北朝鮮に向けた拡声器による宣伝放送が北朝鮮の住民と軍人を動揺させ、脱北を誘導したのではないかという観測が流れている。韓国軍合同参謀本部によると、同日未明、北朝鮮の軍人1人が東部戦線の江原道高城郡の東海線付近の道を歩いてMDLを越え、韓国陸軍第22師団地域に入った。合同参謀本部は、監視装備でMDL以北からこの軍人を捉え、追跡・監視しながら亡命誘導作戦を実施したと説明した。

北朝鮮は年初から数千人の兵力を動員して、MDL付近の非武装地帯(DMZ)全域に数万発の地雷を埋設し、「不毛地」作業を進めている。高城付近の東海線地域にも大量の地雷が埋められたが、軍人はこれを迂回したと韓国軍は見ている。この軍人は将校ではなく兵士で、階級は下士だという。


尹相虎 ysh1005@donga.com