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ハリス氏「金正恩氏のような独裁者に擦り寄るつもりはない」

ハリス氏「金正恩氏のような独裁者に擦り寄るつもりはない」

Posted August. 24, 2024 08:20,   

Updated August. 24, 2024 08:20

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「(北朝鮮の)金正恩(キム・ジョンウン)総書記のような独裁者に擦り寄るつもりはない」

米民主党のハリス副大統領は22日(現地時間)、党候補者指名受諾演説で、同盟強化を通じて北朝鮮の脅威に対応する考えを明らかにした。ウクライナ、北大西洋条約機構(NATO)などとも強く連帯することを強調した。11月5日の米大統領選挙までの75日間、「同盟」と「中間層」などを強調するハリス氏と、共和党大統領候補のトランプ前大統領の激しい対決が繰り広げられることになった。

ハリス氏は19日からイリノイ州シカゴで行われた民主党全国大会の最終日の22日、約35分間の候補者指名受諾演説を行い、目標を提示した。ハリス氏は、トランプ氏と親密だった正恩氏のような独裁者に擦り寄るつもりはないとし、「彼ら(北朝鮮)はお世辞やごますりで簡単に(トランプ氏を)操作できると知っている」とし、「(トランプ氏も)強権指導者になりたがっている」と痛烈に批判した。

トランプ氏は先月、共和党大統領候補の指名受諾演説で、「正恩氏も私を恋しく思っているだろう」と述べ、再選すれば米朝首脳外交を再開することを公言した。ハリス氏は、このようなトランプ氏とは異なり、政権を握れば北朝鮮の核挑発に経済制裁、軍事的抑止力の強化などで対応する考えを明らかにしたのだ。

ハリス氏はまた、「米軍の統帥権者として、米国が全世界で最も強力な戦闘力を保有するようにする」とし、「海外で米国の安全保障と価値をしっかりと守る」と強調した。在韓米軍の削減を主張してきたトランプ氏とは異なり、海外駐留米軍を強化する考えを示したのだ。

これによりハリス氏は、韓米日協力などの同盟強化を通じて北朝鮮・中国・ロシアの脅威に対応するバイデン大統領の外交-安全保障の基調を引き継ぐとみられる。上院外交委員会のベン・カーディン委員長(民主党)は同日、外国特派員センターの記者会見で、「韓半島の非核化は必ず達成しなければならない目標」とし、「韓半島に核兵器があってはならない」と述べた。非核化目標を維持することを明らかにすると共に、共和党の一部が主張する韓半島への戦術核配備に反対する立場を示唆したのだ。

一方、ハリス氏は同日、「政党と人種、性別、言語に関係なく、懸命に働き、夢のために生きてきた人とすべての国民を代表して大統領候補指名を受け入れる」とし、「新しい道を切り開く」と述べた。

ハリス氏は、ジャマイカ系の父とインド系の母の間に生まれた移民2世だ。2021年、米国初の非白人、女性副大統領に就任し、今回の大統領選で勝利すれば「米国初の女性大統領」という新しい歴史をつくることになる。


シカゴ=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com