「宗教間の和合が韓国社会で重要な価値観になってほしいという思いからです」
15日、京畿道南楊州市(キョンギド・ナムヤンジュシ)の星観寺(大韓仏教曹渓宗)で会った住職の成真(ソンジン)僧侶は、「2027年ワールドユースデーソウル大会組織委員会」(委員長=鄭淳澤大司教)の理事を引き受けた理由について、このように語った。1984年にローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が創設したこの大会は、教皇も出席する、全世界の数百万人の青年カトリック信者が一堂に会する大規模な国際行事。韓国天主教は先月中旬、ソウル明洞(ミョンドン)のソウル大教区庁で組織委員会の創立式を行い、理事陣を選任した。成真僧侶は現在、選任された理事の中で唯一の非カトリック信者だ。
成真僧侶は、「これまで神父、牧師、教務(円仏教)などで構成された「マンナム重唱団」の活動を通じて、宗教間の和合のために努力してきたことが良かったと思う」とし、「宗教と世代を超えた国民の祭典にしたいという趣旨に共感し、参加することになった」と話した。成真僧侶は、まだ外国のように大きな社会問題に発展していないが、韓国社会でも宗教的な理由による葛藤や摩擦が増えていると指摘した。
「クリスマスの時、空港や駅のような公共の場所に設置されたツリーをよく見ると、十字架がなく、代わりに星が飾られています。公共機関がなぜ特定の宗教を宣伝するのかという抗議が多いからです。イスラム寺院の建設をめぐって摩擦を起こしているところもあります。今から互いを理解しようと努力しなければ、葛藤はますます大きくなるほかありません」。
成真僧侶は、「社会の対立を緩和する役割を果たすべき宗教が、むしろ対立の原因になってはいけないのではないか」とし、「そのためにはまず宗教人たちが壁を壊すことが必要だ」と強調した。このような取り組みの一環として、成真僧侶らマンナム重唱団は26~27日、米ニューヨーク国連本部近くのチャーチセンターで開かれる第5回国際平和会議(2024 ICCGC-CoNGO)で平和と宗教間の和合を歌う。また、ニューヨークのワシントン・スクエア・パークではバスキング公演を、ニュージャージー州の寺院と韓人大聖堂では青年たちとトークコンサートも行う。
成真僧侶は、「宗教間の和合の第一歩は、牧師・神父・教務・僧侶など各宗教人が一緒にいても誰も違和感を受けないことではないかと思う」とし、「4大宗教人が共に歌を歌い、私が他宗教の行事に参加して支援するのもそのような努力の一環だ」と話した。
李鎭求 sys1201@donga.com